新型コロナウイルス感染症へのMSFの対応【最新情報】

2020年09月28日掲載

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、国境なき医師団(MSF)は世界各地で緊急医療援助活動を展開しています。

これらの医療援助をより多くの人びとに届けるため、新型コロナウイルス感染症危機対応の寄付を受け付けています。また、活動の拡大に伴い、医師と専門スタッフを緊急募集しています。

インドの病院で感染症予防の研修を行うMSFスタッフ © Garvit Nangia/MSFインドの病院で感染症予防の研修を行うMSFスタッフ © Garvit Nangia/MSF

各地でのMSFの主な活動

欧州、中東、アジア(日本含む)、アフリカ、北米、中南米と、世界各地で新型コロナウイルス感染症に対応。

①保健当局を支援し、新型コロナウイルス感染症に対する医療援助の提供
新型コロナウイルス感染症患者の治療に関わる公的機関(地方自治体、保健省、保健所など)や主要医療機関と連携し、医療援助を提供していく。

②弱い立場に置かれ健康リスクの高い人びとの援助
医療や衛生面で脆弱な環境で暮らす難民・避難民や庇護希望者など、感染や重症化リスクの高い人びとを支える。

③医療従事者の安全確保と、新型コロナウイルス以外の医療課題への継続援助
深刻な感染リスクにさらされる医療従事者を感染から守り、人びとが医療にアクセスできるよう継続して援助を提供していく。

中東

  • ヨルダン開く

    首都アンマンでは再建外科病院で新型コロナウイルス感染患者を受け入れられるよう支援。また、現地の医師が患者に対応できるよう、ヨルダン医師会に研修を実施した。

    イルビドでは、遠隔で心のケアの対応にあたるほか、もともと病気を患っていた人たちが継続して医薬品が得られるよう支援している。また、シリア難民が暮らすザータリ難民キャンプで調査を行い、当局から支援要請を受けた際に備えている。

  • その他中東開く

    リビアでは、難民・移民の人びとに向け感染予防に関する情報を伝えたほか、石けんやマスクなどの配布や、手洗い所の設置を行った。

    イランでは、3月にエアーテント式治療ユニットと共に医療チームをイランへ派遣したが、イラン保健省の意向によりイランでは実施しないこととなり、治療ユニットはアフガニスタンへ運搬した。 

避難民キャンプの移動診療所で子どもの健康状態を確認(シリア) © OMAR HAJ KADOUR/MSF避難民キャンプの移動診療所で子どもの健康状態を確認(シリア) © OMAR HAJ KADOUR/MSF

アジア

  • 日本開く

    仮設診療施設で患者を診察したMSFスタッフ © MSF仮設診療施設で患者を診察したMSFスタッフ © MSF

    MSFは、長崎市に停泊中に新型コロナウイルスの集団感染が発生したイタリア籍クルーズ船「コスタ・アトランチカ」の乗員に対する医療援助活動を5月30日に終了した。MSFは同船内に残っている乗員に対する長崎県の医療援助活動を支援するため、医師1人、看護師2人、プロジェクト責任者1人の計4人のチームを派遣し、5月8日から活動してきた。

    現場では船外に設置された仮設診療施設を拠点に、県内外からの派遣医療チームや自衛隊、他NGOなど、複数の救護チームがシフトを組んで24時間体制で医療援助活動を行った。MSFスタッフも患者発生時の対応フローなどに従い、船外での診療、救急搬送のサポート、1日で90人を超える大規模PCR検査の支援などにあたった。

    この他、5月下旬から6月上旬にかけて、東京都杉並区の保健所と連携し、感染拡大予防に必要とされている疫学的分析のサポートを行った。MSFの疫学者1人を派遣し、市中感染と家庭内感染のリスクを統計的に評価した。

    関連情報:
    新型コロナウイルス:長崎に停泊していたクルーズ船での医療援助活動を終了(2020年06月02日掲載)

  • アフガニスタン開く

    新型コロナウイルス患者の受け入れ病院であるカブールのアフガン・日本病院で、感染予防管理の研修を行っている。

    南西部のホーストにあるMSFの産科病院では、感染予防のため、妊産婦の世話をする家族の来院を認めないという特別な措置が、地域リーダーの理解を得て実施されている。

    ヘラートの病院や国内避難民のクリニックでは、通常の活動を続けながら、検査などにおいて保健省をサポートしている。

  • 中国(2月)開く

    © MSF© MSF

    新型コロナウイルス感染症が最初に報告された中国。医療用の保護具3.5トンを武漢の病院に提供し、最前線で重症・重篤患者の治療にあたる医療従事者を支援。  

  • その他アジア開く

    パプアニューギニアでは、医療関係者へ感染予防・制御に関する研修を行い、個人用防護具の正しい着脱方法や、感染の疑われる患者と他の患者を選別・隔離するスペースの設置方法などを伝えた。

    マレーシアでは、ロヒンギャ難民などへそれぞれの言語での情報提供や電話での心理ケアを実施。インドネシアでは、医療従事者への研修のほか、地域住民への健康教育を実施。 

ウイルスの感染予防法などを伝えるMSFスタッフ(香港)© Shuk Lim Cheung/MSFウイルスの感染予防法などを伝えるMSFスタッフ(香港)© Shuk Lim Cheung/MSF

欧州

  • ドイツ開く

    ザクセン・アンハルト州において、複数の新型コロナウイルス感染者がこれまでに確認され、今も数百人の庇護希望者が居住する施設への支援を、地元保健当局を通じて行っている。MSFはここで、感染予防をはじめとした健康教育や、心のケアを提供。

    さらに、ベルリンなど別の地方では、ホームレスや移民を支援する団体に感染予防の方法を伝え、支援団体がサービスを提供し続けられるよう支えている。 

  • スペイン開く

    © Olmo Calvo/MSF© Olmo Calvo/MSF

    感染リスクが高いにも関わらず公的支援が十分に届いていない、高齢者の支援に注力。感染疑いのある入居者の隔離や、感染予防の研修など、3月から5月の間に約350の高齢者施設に援助を提供した。
     
    この他、危機に瀕している医療施設への支援として、マドリードをはじめとした地域で仮設病棟を設置  した。医療従事者に向けたオンライン研修資料の提供も行っている。また、この感染症からの回復が見込めない患者への緩和ケアの重要性を訴えている。
     
    関連情報:
    新型コロナウイルス感染症:スペインでの対応活動 緊急人道援助の視点が欠かせない(2020年04月01日掲載)

  • ポルトガル開く

    複数の高齢者施設において、スタッフに感染予防の方法を伝えている。 

  • フランス開く

    © Agnes Varraine-Leca/MSF© Agnes Varraine-Leca/MSF

    パリとその周辺地域で、ホームレスや移民など、特に弱い立場に置かれた人びとを支援。パリ近郊のキャンプから避難した人びとが過ごす緊急避難所で、健康状態を確認し、感染の疑いがある人を特定している。また、看護師が避難施設のスタッフの相談に乗る電話窓口を設置したほか、移動診療チームも活動にあたっている。

    医療施設への支援としては、病院が患者の受け入れ数を増やせるよう、エアーテント式治療ユニットを設置。別の病院では、重症患者用の臨時病棟に対応する医師・看護師を派遣した。

    関連情報:
    【動画】新型コロナウイルス感染症:フランスでの医療援助 特に弱い立場の人びとへ支援を(2020年03月27日掲載) 

  • ノルウェー開く

    国内の主要なクラスターの1つに位置する病院において、感染予防管理のサポートを実施。MSFと病院との間で効果的な経験共有ができ、ここでの活動は終了した。 

  • ウクライナ開く

    医療従事者のサポートと、感染の予防啓発を実施。地域の病院での感染予防・制御に関する研修を行うほか、電話相談窓口を設置し、心のケアの対応にあたっている。

  • オランダ開く

    最前線で活動する医療従事者などへの心理面でのサポートを行っている。その一つとして、MSFの心理学者による動画があり、これはオランダの病院や高齢者施設で広く活用されている。

  • イギリス開く

    ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン病院との連携のもと、ロンドンの新型コロナウイルス感染症治療センターにおいて、患者のケアとロジスティクスのサポートを行っている。

    検査のほか、自己隔離のための宿泊設備、ホームレスの人びとが暮らす地域での感染疑い者のケアなどに関する援助を提供している。 

  • その他欧州開く

    その他、アイルランド、ベラルーシ、ロシア、タジキスタン、ウズベキスタンでも新型コロナウイルスに関する活動を実施。地域での感染拡大への対応能力を強化したほか、結核患者が治療を受け続けられるよう支援。 

スペイン・レガレスでMSFが設置した臨時病棟 © Olmo Calvo /MSFスペイン・レガレスでMSFが設置した臨時病棟 © Olmo Calvo /MSF

アフリカ

  • ブルキナファソ開く

    感染流行地の一つである西部のボボ・ディウラッソでは、国の保健当局と連携し、専用の施設で患者の治療に当たっている。

    また、多数の避難民がいる懸念から、まだ感染症の影響を受けていない地域であっても、患者のトリアージと感染防止策に取り組んでいる。

  • コートジボワール開く

    最大都市アビジャンで、MSFは保健省のトランジットセンターを支援。新型コロナウイルスの症状のある人をスクリーニングしてケアセンターに送っている。 ブアケでは、医療従事者向けのトレーニング活動と、市内への複数のエントリーポイントでスクリーニングを実施中。 

  • マリ開く

    首都バマコで、新型コロナウイルス感染症に対応する施設の運営を支援。この施設は、患者のトリアージや感染患者の隔離をする場所を備えており、MSFの医師と看護師が対応に当たっている 。

    また、複数の医療施設で感染予防管理のトレーニングを病院スタッフに行うほか、感染リスクの高い30以上の場所に手洗い場を設置。さらに、布製のマスクを生産し、地域コミュニティに配布している。

  • カメルーン開く

    ブエア地域病院にて、隔離病棟を設置し、スタッフへのトレーニングを行った。ヤウンデでは、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる病院において保健省を支援。ドジョンゴロでも、収容能力54床の専用施設を用意している。

    北西部の新型コロナウイルス感染症患者受け入れ病院への支援も開始。院内の感染予防や、受付での事前検査方法などについて研修を行った。また、救急車が適切に感染が疑われる人を運ぶための対応を進めている。 

  • ケニア開く

    ナイロビ最大のスラム地区でMSFがかつて建設した保健センターで、7人のスタッフからなる対応チームが活動。感染予防管理を強化するとともに、患者のトリアージ方法、検査方法、感染ケースが出た場合の移送方法などを伝えている。 

  • リベリア開く

    ⓒ MSFⓒ MSF

    保健省の新型コロナウイルス感染症治療センターを支援し、受け入れ患者へのケアの質の向上に協力している。地域社会では感染予防のための啓発活動を行い、今後は首都モンロビアで困難な状況に置かれた人びとへの支援を計画している。  

  • スーダン開く

    © Mudawi Hassan / MSF© Mudawi Hassan / MSF

    スーダン各地で活動しているMSFチームは、患者や地域社会に対し感染予防に関する啓発活動を行っている。医療施設では、医療従事者に患者への対応について研修を実施。

    また、新型コロナウイルス感染症のための移動式治療ユニットを運営し、感染の早期発見と拡大防止に取り組んでいる。 

  • タンザニア 開く

    © MSF© MSF

    7万人以上のブルンジ難民が避難生活を送る、ンドゥタ難民キャンプの複数の診療所に、新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れる4つの隔離施設を建設。

    これまでに95人のMSFスタッフが新型コロナウイルス感染症の研修を受け、感染の見極めやトリアージ、治療方法などについて習得した。 

  • その他アフリカ開く

    上記の国々のほか、ニジェール、シエラレオネ、ギニアビサウ、セネガル、中央アフリカ、南スーダン、ブルンジ、ジンバブエ、マラウイ、モザンビークでも、医療施設の感染予防・制御の強化など、新型コロナウイルス感染症に関する活動を行っている。 

北米・中南米

  • その他北米・中南米開く

    ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、アルゼンチン、グアテマラ、カナダ、プエルトリコでも、医療施設の感染予防・制御の強化や個人用防護具の提供など、新型コロナウイルス感染症に関する活動を実施。 

世界70カ国での活動を維持することが最重要課題

MSFは現在、世界約70の国と地域で440あまりの医療人道援助プログラムを行っている。今回のような新たな感染症の世界的な流行の中でも、すでに何らかの人道危機の下に生きる人びとに対する通常の活動を維持することは非常に重要だ。しかしながら、世界各国における入国・渡航制限によりMSFスタッフの国家間の移動が難しくなっていること、また、医療用消耗品、特に医療スタッフ用保護具の世界的な不足が、医療援助活動の継続に大きな障害となっている。

MSFは現在の継続中の活動地でも、感染予防を中心に、新型コロナウイルスの流行への対策を進めている。今後感染者が出る可能性が高いと思われる場所では、感染予防策を導入し、患者のスクリーニングとトリアージ態勢の確立、隔離区画の確保と維持管理、保健教育の徹底が必要だ。MSFは、世界保健機関(WHO)および各国保健省と連携し、感染者が増えた場合どのような援助ができるか検討を重ねている。

今求められるのは

医療従事者の安全確保は、あらゆる医療機関で最優先事項とみなすべきだ。大勢の患者によって機能が麻痺した病院や診療所では、保護具の供給不足や、医療従事者の感染によりスタッフが減る事態にも対処していく必要がある。

MSFは、新型コロナウイルス感染症への対応に緊急に必要な医療ツールが、必要とする人にとって利用しやすく、購入しやすく、入手できる状態になるよう求めている。政府、製薬会社、そして、治療薬や検査ツール、ワクチンを開発している研究機関は、下記のために必要な措置を講じる必要がある。

■医薬品の生産と手頃な価格での販売が、特許と独占によって妨げられないようにする。
■既存の医薬品を新型コロナウイルス感染症に転用する際は、これまでその医薬品を使ってきた患者が治療を続けられるようにする。
■感染防護と治療のための医療物資は、最前線の医療従事者を優先する。 
■必須医薬品の供給が脅かされるリスクがないか監視し、必要に応じて国際協調を通した影響緩和策を調整できるよう、透明性と連携において改善を図り、エビデンスに基づいたアプローチを徹底する。 

ベルギーの首都ブリュッセルに特設された医療テントで、 感染疑いのある移民の医療援助にあたるMSFスタッフ © Joffrey Monnier/MSFベルギーの首都ブリュッセルに特設された医療テントで、 感染疑いのある移民の医療援助にあたるMSFスタッフ © Joffrey Monnier/MSF

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)基本情報

  • 新型コロナウイルスとは?開く

    新型コロナウイルスは2019年12月31日に中国の武漢で初めて報告された。このウイルスにはまだ獲得免疫やワクチン、治療法が確立されていない。

    コロナウイルスはウイルスの大きな分類の1つで、様々な種類がある。その内4種類は風邪を引き起こす原因として知られ、2種類は深刻な肺感染症の重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)を引き起こすことがある。その他の大半は人間に無害。

    新型コロナウイルスは、SARSの原因ウイルスと類似していることから、SARS-CoV-2と呼ばれている。新型コロナウイルスは、肺の細胞だけでなく、他の呼吸器系の細胞にも影響を与えるものとみられている。

    2020年2月11日、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスが引き起こす疾患にCOVID-19という呼称を付けた。当初の症例は圧倒的多数が中国に集中していたものの、その後世界中に広まっている。3月11日、WHOは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)を宣言した。

  • 新型コロナウイルスの感染経路は?開く

    新型コロナウイルスとそれによる疾患については今なお未知の部分が多い。ウイルスは人から人へと感染するが、症状が現れない人もいるため、感染経路を把握することが非常に難しくなっている。

    WHOの説明によると、感染した人が咳をしたり、息を吐いたりした際に鼻や口から拡散する飛沫を介して伝染する。ウイルスに汚染された物質やその表面に触れ、その後、目、鼻、口に触れることで感染する恐れがある。また、ウイルスの保有者の咳や呼気から出た飛沫を吸い込んだ場合も感染する可能性がある。WHOは、症状の見られる人との間に3フィート(約1メートル)以上の距離を保つことを勧めている。 

  • 新型コロナウイルスの危険性は?開く

    高度に整備された保健医療体制であっても、入院の必要な患者が増えることで対応能力を超える恐れがある。MSFは、保健医療体制の脆弱な国での影響を懸念している。新型コロナウイルス感染症は、特に高齢者や持病を抱える人にとって危険だ。現在のところ、致死率は場所によって著しく異なっている。 

  • 新型コロナウイルスの感染予防策は?開く

    それぞれの人が自分自身だけでなく、他人も守ることが重要。新型コロナウイルスは、感染した飛沫を吸い込んだり、飛沫が付着したものの表面を触り、そのまま目、鼻、口を触れたりすると、口や鼻から人体に侵入する恐れがある。

    そのため、入念な手洗いや適切な咳・くしゃみエチケットといった感染抑止策が、予防に効果的であり、大きな意味を持つ。手の衛生は特に大切で、水と石けんで頻繁に両手を洗うことが求められる。十分な量の石けんを使い、20秒以上かけて両手をすみずみまでよく洗う。目につく汚れがなければ、ジェル状のアルコール含有消毒剤も有効。

    体調のすぐれない場合は自宅にとどまり、他の人との接触を避ける。咳やくしゃみの出る場合は、ティッシュペーパーやひじの内側で鼻と口を覆う。使用済みのティッシュペーパーは速やかにごみ箱に入れ、両手を洗う。

    集団感染を抑え、新規症例と重症化を減らし、高リスクな人びとを守り、保健医療体制を維持する方法として、隔離措置や一定の対人距離の確保といった公衆衛生対策が効果的だ。

    マスクや手袋などの個人用防護具の供給に支障が生じているが、保健医療従事者の需要を優先することが望ましい。 

「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」国別支出内訳

MSFは3月下旬、新型コロナウイルス感染症対応にかかる活動のため、「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」を立ち上げた。米国、日本、スイスなどを中心に多額の寄付が寄せられ、7月末までに推定支出額の3分の2に相当する約1億ユーロを計上した。

危機対応募金は世界各地で役立てられている。その中でも特に人道危機や紛争下にある国々での活動に多くあてられており、イエメン、南スーダン、コンゴ、バングラデシュでの支出が約25%を占めている。これらの地域では、救急医療体制づくりや物資の供給などに、より多くのリソースを投じる必要があるため、より多くの資金が必要とされている。(2019年8月発表) 

新型コロナウイルス感染症への対応拡大に伴い、医師・専門スタッフを緊急募集中

新型コロナウイルス感染症対策にあたる人材として、救急専門医、集中治療専門医、医療機器専門家、水・衛生専門家の4職種のスタッフを緊急募集している。
詳しくはこちら 

© Olmo Calvo /MSF© Olmo Calvo /MSF

国境なき医師団(MSF)とは

国境なき医師団は、紛争や災害、貧困などによって命の危機に直面している人びとに医療を届ける国際的な民間の医療・人道援助団体です。

・医療援助活動
活動地は、シリアやアフガニスタンなどの紛争地や、貧困により医療が不足している地域、自然災害の被災地、感染症が流行する地域など。医療を受けられない人々のために、約4万7000人のスタッフが世界70カ国以上で活動を行っています。

・「独立・中立・公平」な立場
活動資金の9割以上が民間からの寄付に支えられていることにより、中立な立場での援助活動を実現。政治などの干渉を受けることなく医療を提供します。寄付収入や配分先などを掲載した、年間の活動報告書はこちら

・証言活動
医療援助だけでは人道的危機が改善しない場合、その現状を国際社会に広く知らせる証言活動もします。こうした活動が認められ、1999年ノーベル平和賞を受賞しました。

寄付控除、税制優遇措置

認定NPO法人である、国境なき医師団日本への寄付は税制優遇措置の対象になります。所得税、法人税、相続税、一部の自治体の住民税の優遇措置を受けられます。詳細はこちら 

新型コロナウイルス感染症に対応中
ご協力をお願いします。

寄付をする

※国境なき医師団への寄付は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。 

新型コロナウイルス感染症危機対応の寄付にご協力ください。

新型コロナウイルス感染症への医療援助活動および感染症拡大の影響に伴うその他の援助活動に使途を限定した寄付の募集を、3月26日より開始しました。ぜひご協力ください。

支援でできること一例:
3000円で 医療用防護マスク12枚を提供できます。
5000円で 医療用フェイスシールド3点を提供できます。
1万円で  医療用防護ゴーグル6点を提供できます。

  • 外国為替レートの変動に加え、新型コロナウイルスの感染拡大により医療用防護具や医療物資の市場価格は大きく変動しています。いただいたご支援でできることの例として表示している物資の金額(日本円)は、国境なき医師団がこれらを購入する際に支払う価格と差異が生じる場合があります。(2020年5月1日追記)
受付方法:
■オンライン
支援対象から「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」を選択してください。
寄付ページはこちら

■ゆうちょ銀行
口座番号:00190-6-566468
加入者名:特定非営利活動法人国境なき医師団日本
通信欄に「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」と記入してください。

■電話
0120-999-199 通話料無料(平日9:00~18:00/土日祝日、年末年始休業)
「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」とお伝えください。*クレジットカード決済

  • 「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」は、MSFが世界各地で行う新型コロナウイルス感染症の緊急援助活動と感染症拡大の影響に伴うその他の援助活動に割りあてられます。この活動に必要な資金を上回る寄付が寄せられた場合は、その他の緊急援助活動にあてられます。また、活動状況に応じて予算額や募金目標額の変更、資金調達状況に応じて本募金の受付を予告なく終了する場合があります。
新型コロナウイルス感染症危機対応募金  詳しくはこちら
 

これまでの情報

・2020年02月05日掲載 新型コロナウイルス感染拡大への国境なき医師団の対応について
・2020年02月14日掲載 新型コロナウイルス感染拡大への国境なき医師団の対応について
・2020年02月21日掲載 【動画】新型コロナウイルス MSFが香港で活動
・2020年03月06日掲載 新型コロナウイルス 医療体制が脆弱な国々での流行に備える
・2020年03月13日掲載 新型コロナウイルスまん延危機——ギリシャの難民キャンプから早急に人びとの退避を
・2020年03月18日掲載 新型コロナウイルス感染症へのMSFの対応
・2020年03月19日掲載 新型コロナウイルスが突きつけるMSF医療援助活動の課題
・2020年03月19日掲載 新型コロナウイルス感染拡大:MSF、欧州やイランなどで活動開始
・2020年03月23日掲載 新型コロナウイルス緊急医療援助:エアーテント式治療ユニットと共に医療チームをイランへ派遣
・2020年03月26日掲載 医療者への感染拡大を防ぐ イタリア、緊急援助の現場から
・2020年03月26日掲載 国境なき医師団日本 新型コロナウイルス感染症危機対応の寄付募集を開始
・2020年03月27日掲載 フランスでの医療援助 特に弱い立場の人びとへ支援を
・2020年03月31日掲載 「米国は難民申請者にも新型コロナウイルス対応を」MSFが訴え
・2020年04月01日掲載 新型コロナウイルス感染症への対応拡大に伴う、医師・専門スタッフ急募のお知らせ
・2020年04月01日掲載 スペインでの対応活動 緊急人道援助の視点が欠かせない
・2020年04月02日掲載 「葬祭業に関わる人びとも予防対策が必要」 MSFがスイスで活動開始
・2020年04月03日掲載 特許も利益も超えて新型コロナウイルス感染症に医薬品を 高価格と供給量の制限で流行を長引かせてはならない
・2020年04月07日掲載 【動画】「弱い立場に置かれた人たちへの援助を」ベルギーでの緊急対応
・2020年04月13日掲載 イエメンで初の新型コロナウイルス感染者 MSF、行政当局に対応加速を要請
・2020年04月14日掲載 手洗いすら困難なナイジェリアの避難民たち
・2020年04月16日掲載 患者受け入れ態勢の強化と地域での啓発活動をレバノン国内で実施
・2020年04月17日掲載 イラク、紛争の傷が残る街での感染症対策
・2020年04月20日掲載 新型コロナウイルス対策を人命救助停止の理由にしてはならない——MSF、欧州各国へ訴え
・2020年04月21日掲載 シリア避難民は自宅待機も自主隔離もできない
・2020年04月22日掲載 シリア:北東部で新型コロナウイルス初の死者——対策に懸念 MSFはイラク経由の入国を要請
・2020年04月29日掲載 無料のシャワーから携帯電話まで、米国の脆弱なコミュニティに支援を
・2020年05月01日掲載 感染対策か予防接種か—— はしかやコレラからも命を守るために
・2020年05月05日掲載 感染者が10万人を超えたブラジル ホームレスや移民を支える
・2020年05月08日掲載 国境なき医師団、長崎に停泊中の伊クルーズ船で医療援助活動を開始
・2020年05月11日掲載 「お誕生日おめでとう」患者の孤独に寄り添う、集中治療室の看護師
・2020年05月13日掲載 【動画】バスケットボールのスタジアムを入院施設に──メキシコでの対応
・2020年05月15日掲載 感染拡大がパレスチナ住民に与える苦悩──『異常な日常』を生きる人びと
・2020年05月19日掲載 HIVと結核が流行するエスワティニに迫る新たな脅威
・2020年05月22日掲載 はしか流行と新型コロナウイルスという2つの脅威に直面するコンゴ民主共和国の苦悩
・2020年05月22日掲載 イエメン:南部アデンで新型コロナウイルスによる死者急増 さらに多い可能性も
・2020年05月26日掲載 すでに2000人の感染者を出しているギニアは病院も過密状態に
・2020年05月28日掲載 ソマリアで豪雨が発生 水系感染症のリスクも
・2020年05月28日掲載 世界の活動予算を増額 日本でも寄付を追加募集
・2020年05月29日掲載 バングラデシュとロヒンギャ難民キャンプにおける5つの課題
・2020年06月01日掲載 【動画】医療物資を現場へ 調達と輸送に立ちはだかる課題
・2020年06月02日掲載 長崎に停泊していたクルーズ船での医療援助活動を終了
・2020年06月02日掲載 新型コロナウイルスのワクチンは原価販売で公平な分配を——Gaviの資金拠出国に訴え
・2020年06月03日掲載 「安全地帯」はどこ? 難民キャンプで感染から身を守るには
・2020年06月05日掲載 入院患者の4割以上が死亡 イエメン南部、病院が危機的状況に
・2020年06月05日掲載 ハイチ:新型コロナウイルス感染者急増——MSFは増床対応し、注意喚起
・2020年06月09日掲載 医療技術が公平に届くように——WHOの呼びかけを歓迎エルサルバドルで増加する死者数 その要因とは
・2020年06月11日掲載 南アフリカ共和国の人口密集居住区に専門仮設病院を開設
・2020年06月15日掲載 新型コロナウイルスと熱帯暴風雨の二重苦 エルサルバドルに嵐が直撃
・2020年06月16日掲載 ホンジュラスでの感染拡大と、性暴力被害者への援助活動
・2020年06月19日掲載 ガンビア難民とドイツ人助産師、数奇な出会いと再会の物語
・2020年06月22日掲載 オンライン・トークイベント 「作家 小野正嗣 x 国境なき医師団 ~コロナ禍の人道危機、人びとに寄り添う医療とアート~」
・2020年06月23日掲載 感染拡大が止まらないインドで仮設病棟を新設
・2020年06月25日掲載 ワクチン資金援助に透明性を——Gaviに対して公開書簡を提出
・2020年06月25日掲載 住民の25%が感染した都市も……終わりの見えないブラジルの「悪夢」
・2020年06月26日掲載 難民生活およそ30年。世界最大級のキャンプでコロナ禍を生きる
・2020年06月29日掲載 【動画】感染が怖くて受診できない——。乳幼児の死亡率世界最悪のシエラレオネを襲うコロナ禍
・2020年07月03日掲載 【動画】24時間体制で重症患者をケア。ホンジュラスのコロナ専門病棟内部を公開
・2020年07月06日掲載 新しい技術と工夫——カンボジアでMSFが行う感染症対策
・2020年07月09日掲載 アフリカ連合も懸念、ワクチンへのアクセスを阻む特許や技術移転の壁
・2020年07月10日掲載 ロックダウンで中絶手術が手遅れに。コロナ禍で女性たちが直面する命の危険
・2020年07月14日掲載 イラク:国内避難民130万人に迫る新型コロナウイルスの脅威
・2020年07月16日掲載 「毒薬注射」「人体実験」——世界に広まるデマに対抗するための「カギ」とは
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  • 【訂正】
    当初「支援でできること一例」で挙げた以下の項目は、エボラ出血熱対応に必要な用具の価格を参考にしていましたが、新型コロナウイルス対応のために使用される用具の具体例に置き換えました。(4月10日更新)
    <旧>
    3000円で  医療用防護服1着を提供できます。
    5000円で  医療用防護マスク42枚を提供できます。
    1万円で    耐溶剤手袋21双を提供できます。
    <新>
    3000円で  医療用防護マスク12枚を提供できます。
    5000円で  医療用フェイスシールド3点を提供できます。
    1万円で    医療用防護ゴーグル6点を提供できます。

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