イタリア

活動の概要

アフリカや中東からの難民や移民の経由地となっているイタリア。人びとは食料不足などの苦難に直面しながらも公的支援は十分でなく、国境なき医師団(MSF)をはじめとしたNGOや地元住民が支援を担っている。

2020年、新型コロナウイルス感染症大流行の中心地が欧州に移ると、国境なき医師団(MSF)はイタリアでの対応を支援。移民への医療と心のケアも継続した。

イタリアは欧州で最初に新型コロナウイルス感染症の深刻な被害を受けた。3月上旬、MSFは保健省の要請により、症例数の最も多いロンバルディア州の病院で活動を開始し、感染予防・制御と患者のケアについての疫学的な専門知識を共有。その後、困窮者を重視しつつ、他の地域にも活動を広げ、介護施設、刑務所、移民施設、ホームレスの保護施設、非公式の居住地・住宅などで支援を行う市民団体をサポートするとともに、多言語による健康推進活動やオンラインでの心のケア活動を行った。

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緊急援助の終了した7月以降も、新型コロナウイルス感染症関連の活動は続け、ローマ郊外では、感染者の早期発見と手当を支援。パレルモ市では、ホームレス保護施設や移民施設での感染に対応した。

また2020年夏には、シチリア州ランペドゥーサ島におけるリビアやチュニジアからの移民の急増を受け、上陸時のトリアージにあたる保健省の医療チームを2カ月にわたって支援した。合わせて、渡欧中の体験で心に傷を負った人びとに心理的応急処置を提供した。

さらに年間を通して、北部の国境地帯を経由する移民の状況を注視。移民のさらされる悲惨な生活環境と、身体的な虐待や国境での追い返しといった苛烈な待遇を非難した。市民団体と協力して、毛布や防寒着などの救援物資も配布している。

MSFは1999年にイタリアで初めて活動。2020年はスタッフ27人が活動し、270万ユーロ(約3億2913万円)を支出した。

(2020年報告)

活動の実績

新型コロナウイルス外来診療件数 270

(2020年実績)

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