スーダン

活動の概要

内戦や紛争を経て、多くの人びとが避難生活を送るスーダン。2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大や、広範囲にわたる洪水、武力衝突による暴力などに見舞われた。また、隣国エチオピアで紛争がぼっ発し、難民の避難先ともなった。

新型コロナ流行への同国の対応を支援するため、国境なき医師団(MSF)は4月から首都ハルツームで感染予防対策や病棟・トリアージ区画の順路、医療施設内の水・衛生設備などの改善を目的とする研修を実施。保健省や世界保健機関との共同運営によるこの研修は、ハルツーム州の90病院で指導的役割を担う医療従事者とスタッフを対象に行われた。

8月には保健省と共同で、オムドゥルマン教育病院に新型コロナ中等症・重症患者向けの治療センターを開設。また2020年を通して、国内の各地や医療施設で新型コロナについての健康推進・啓発活動も実施した。

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武力衝突などの暴力により避難生活を強いられた人びとに対しては、ダルフール地方で移動診療所を展開し、紅海州と南ダルフール州では支援物資を届ける緊急援助を行った。

9月には、青ナイル川の壊滅的な洪水によって全国18州のうち17州で300万人以上が被災した。MSFは衛生キットなどの救援物資を配布し、トイレを設置する緊急対応を行った。さらに蚊を原因とするウイルス性出血熱が発生した地域では、治療や水・衛生面での支援を提供した。

11月、隣国エチオピアのティグレ州で紛争がぼっ発し、何千人もの人びとが国境を越えてスーダンに逃れた。MSFはゲダレフ州とカッサラ州で難民を支援するためにチームを派遣し、キャンプ2カ所と主要な国境通過地点で栄養失調の検査や一般診療、水・衛生活動を行った。

1978年にスーダンで初めて活動。2020年はスタッフ642人が活動し、2300万ユーロ(約28億370万円)を支出した。

(2020年報告)

活動の実績

外来診療件数 176,100
出産介助件数 3,660
入院栄養治療を行った子ども患者数 1,240

(2020年実績)

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