スーダン

スーダンでの国境なき医師団(MSF)の活動は

スーダンでは、2023年4月15日にスーダン軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の間で始まった内戦が続いています。この紛争は、世界最大の避難民危機を引き起こし、およそ1200万人の人びとが紛争により家を追われています。720万人を超える国内避難民のほか、チャドや南スーダンなどの近隣国へも400万人以上が難民として逃れています。

国境なき医師団(MSF)は、医療ニーズの極めて高くなったスーダンで、避難民のための移動診療、感染症や慢性疾患の治療、安全な分娩を含む妊産婦ケア、小児医療、水と衛生に関する支援、医療施設の支援と医薬品・医療物資の提供などを行い、戦況と人びとの移動に応じて対応を続けています。

スーダンの内戦は、「人びとに対する戦争」です。内戦開始以降、スーダンでは民間人が暴力に巻き込まれており、MSFはその影響を目の当たりにしています。2025年10月に、北ダルフール州の州都エル・ファシールがRSFに制圧された際には、無差別かつ特定民族を標的とした凄惨な大量虐殺行為が確認されています。また、紛争の影響により、コレラはしかなどの感染症も流行し、栄養失調に苦しむ人びとも深刻な規模で増えています。医療への攻撃人道アクセスの妨害も依然として課題となる中、MSFはすべての紛争当事者に安全に人道援助を届けられるよう訴えるとともに、国際社会による資金と援助の拡充を求めています。

Ⓒ Atsuhiko Ochiai/MSF
更新:2025年11月28日

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