パキスタン

パキスタンでは、孤立したへき地や都市部のスラム、紛争地を中心に医療を受けづらい状況が続き、特に女性と子どもをめぐる医療事情は深刻な状態にある。

経済事情などの理由でへき地に住む女性が、妊娠中や分娩時に予防可能な合併症で命を落とすケースが後を絶たない。国境なき医師団(MSF)は、バロチスタン州とハイバル・パフトゥンハー州内5カ所で、リプロダクティブ・ヘルスケア(性と生殖に関する医療)、新生児医療、小児医療を行っている。地元の住民からアフガニスタン難民までさまざまな人がMSFの24時間体制の産科救急診療を利用している。

またバロチスタン州では、重度の栄養失調の子どものために、入院・外来での栄養治療を実施。アフガニスタンとの国境の町チャマンでは外傷患者の治療を担当している。2019年には、ロワー・ディール郡のティムルガラ病院でも救急部門を運営した。

このほか、皮膚リーシュマニア症のために4つの治療センターを運営。パキスタンはC型肝炎の有病率が最も高い国の一つであることから、基礎医療レベルでの診断、治療、カウンセリング、健康教育を行っている。同年にデング熱が発生した際には、啓発キャンペーンや蚊帳、物流・医療機器、殺虫剤などの寄付を通じて保健当局を支援した。

MSFは1983年にパキスタンで初めて活動。2019年にはスタッフ1510人が活動し、1820万ユーロ(約22億2100万円)を支出した。

最新活動実績(2019年)

出産介助件数
33,200

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