パキスタン

パキスタンでの国境なき医師団(MSF)の活動は

2022年に発生した大洪水で、国土の3分の1が水没したパキスタン。洪水は全土に甚大な被害をもたらし、何百万人もの人びとが村を追われ、避難所や清潔な水などがないまま、キャンプで何カ月も暮らすことを余儀なくされました。

国境なき医師団(MSF)は、パキスタンで通常のプロジェクトを継続するとともに、洪水に対する緊急援助活動を実施。シンド州で6つの移動診療を運営し、マラリア、下痢、呼吸器感染症、栄養失調などの患者に多く対応しました。

パキスタンでは、医療の普及が依然として課題となっており、特に農村部では女性や子どもが無料で質の高い医療を受けられる機会は限られています。MSFはバロチスタン州とカイバル・パクトゥンクワ州の4つの場所で、リプロダクティブ・ヘルスケア(性と生殖に関する医療)や新生児医療、小児医療を提供。また、「顧みられない熱帯病」の一つ、皮膚リーシュマニア症の治療にも取り組んでいます。

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