ロシア

活動の概要

2020年、国境なき医師団(MSF)はロシアで、特に深刻な結核の患者の治療を支援。薬剤の提供や技術的な助言をするとともに、新しい活動も開始した。

新型コロナウイルス感染症の大流行に際し、MSFは薬剤耐性結核(DR-TB)患者への支援として、食料品のセットと、感染予防策に関する健康教育を提供。また、新型コロナウイルス感染症検査を行う保健省協力機関には検査器材を寄贈した。

アルハンゲリスク州保健省、北方国立医科大学、アルハンゲリスク臨床結核療養所との継続的な提携に加え、ウラジーミル州結核対策センターと技術協定を締結。既存の専門知識を積み重ね、新規の全経口短期療法の実用化に向けて協力している。

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薬剤耐性結核の経口短期療法に関する臨床研究1件が、MSFの倫理審査委員会および北方国立医科大学の倫理的研究委員会の承認を受け、2021年前半に患者の登録を開始する見通し。アルハンゲリスク州とウラジーミル州の研究の目的は、ロシアの今後の結核政策に根拠(エビデンス)を提供し、患者への負荷が軽減された効果的な治療モデルの利用可能性を高めることにある。

モスクワ市とサンクトペテルブルク市では、HIV感染者などに質の高い医療を提供する2つの市民団体と協力。両団体が運営する医療施設と移動式施設を支援し、診療所を利用できない人びとにケアを提供している。また、新型コロナウイルス感染症の予防策についての研修や健康教育も展開し、この2団体の患者のための衛生用品や個人用防護具など物的支援を行った。研修は、オンラインで実施できるよう再編成した。

MSFは1992年にロシアで初めて活動。2020年はスタッフ20人が活動し、130万ユーロ(約1億5847万円)を支出した。

(2020年報告)

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