栄養失調

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基本情報

どんな病気?

必要な食料や栄養(必須栄養素)が不足することで起こる状態を「栄養失調」といいます。

栄養失調は免疫機能の低下を招き、病気にかかりやすくなります。とりわけ5歳未満の子どもは影響を受けやすく、栄養失調は世界の5歳未満児の死亡のほぼ半数に関わる根本的な要因となっています。

診断

子どもの栄養失調の診断には、体重と身長の比率を世界保健機関(WHO)の基準と照らし合わせて評価する方法や、「命のうでわ(上腕周囲径測定帯:MUAC)」と呼ばれる色分けされたテープで二の腕の太さを測定する方法が用いられています。

「命のうでわ」での測定は簡便で、地域保健担当者でも実施できるのが特徴です。

治療

国境なき医師団(MSF)は栄養失調と診断された人びとに、治療用ミルクや栄養治療食(RUTF)を用いて治療を行っています。RUTFは水や加熱など特別な準備を必要とせず、そのまま食べられるため、家庭でも治療を続けることができます。

RUTFが治療法として普及してきた一方で、紛争下など不安定な地域では、必要な栄養素へのアクセスは未だ十分ではなく、子どもの死亡率を低下させる主要な原因の一つとなっています。

予防

MSFは栄養失調のリスクが高い地域の人びとや患者を対象に、栄養状態の調査を行っています。

また、一部の地域では、子どもを対象とした予防プロジェクトを展開しています。とりわけ雨季の始めに、蓄えていた食料が底をつくことで症例の増加が見込まれるため、数カ月前から活動を開始し、外来診療施設の設置などを通じて対策を強化しています。

アフリカやアジアの栄養失調が重症化しやすい地域では、子どもたちにRUTFを配布するとともに、予防接種マラリア予防薬の投与など、感染症対策も併せて実施しています。

チャドで、「命のうでわ」による栄養状態のチェックを受ける子ども Ⓒ Djerabe Ndegrgar
チャドで、「命のうでわ」による栄養状態のチェックを受ける子ども Ⓒ Djerabe Ndegrgar
30万人以上が暮らすスーダンの国内避難民キャンプで、MSFが提供する栄養治療を受けるために集まった親子たち © Mohamed Zakaria
30万人以上が暮らすスーダンの国内避難民キャンプで、MSFが提供する栄養治療を受けるために集まった親子たち © Mohamed Zakaria

写真上:ナイジェリアの栄養治療センターで栄養治療食(RUTF)を口にする生後10カ月の男の子とその母親 © Abba Adamu Musa/MSF 

キッズ・ユース向けのページはこちら:MSF Club「栄養失調」

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