コンゴ民主共和国

活動の概要
アフリカ大陸で第2位の広大な面積を占めるコンゴ民主共和国(以下、「コンゴ」)。長年続く武力抗争、医療体制のぜい弱さ、エボラ出血熱やはしかの流行、性暴力の高い発生率など多くの問題を抱える。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大が重なり、医療ニーズはさらに膨らんだ。
東部では、同国史上10回目で最大規模となったエボラ流行が2020年6月に終息。この流行による感染者数は3470人、死亡は2287人にのぼった。国境なき医師団(MSF)は治療センターなどで医療を提供し、予防接種や健康教育の情報発信も行った。
一方、同じく6月に赤道州で11回目のエボラ流行が宣言された。感染が広い範囲に分布していたため、MSFは地域ごとに隔離施設を設置。へき地には移動診療チームを派遣し、最新技術を用いて検査能力も高めた。11月の終息宣言までに確認された患者数は118人、死者55人で、致死率は42.3%と前回流行時の66%を大幅に下回った。
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2018年半ばに始まり史上最大と言われたはしかの流行は、2020年8月に終息宣言が出されたものの、その後も複数の地域で患者数が増加。MSFは大規模な集団予防接種を実施し、患者治療を続けた。同国保健省によると、2020年1月~8月の間に7万652人が感染し、1023人が死亡した。
コンゴでは、紛争地だけでなく治安の安定した地域でも性暴力の発生率が極めて高い。MSFは2020年、6つの州で性暴力被害者に医療と心のケアを提供。患者の半数以上は武器を持つ者から被害を受けていた。
コンゴ26州のうち16州で活動するMSFは、このほか一般医療、栄養治療、予防接種、手術、小児・妊産婦のケア、HIV/エイズ、結核、コレラの治療・予防などを提供している。また2020年は新型コロナ対策として、感染中心地となった首都キンシャサで治療を含む緊急対応を実施。情報不足を補う広報活動も展開した。
MSFは1977年に今後で初めて活動。2020年には3064人のスタッフが活動し、1億1380万ユーロ(約138億6900万円)を支出した。
(2020年報告)
活動の実績
(2020年実績)
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