ホンジュラス

活動の概要
2020年、国境なき医師団(MSF)はホンジュラスで、暴力被害者への支援を続けながら、新型コロナウイルス感染症の大流行やハリケーン「イータ」および「イオタ」に緊急対応した。
ホンジュラスは長年の社会・経済・政治の混乱によって、殺人、性暴力、弱者の立ち退きなどが多発している。2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行に加え、中米では最大級の2つのハリケーンが壊滅的な打撃を及ぼし、かねてから深刻な状況にあった失業率や食料不足に拍車をかけた。また、これらの自然災害でインフラが広範囲にわたって破壊されため、長期的な復興事業が必要とみられる。
新型コロナウイルス感染症の流行を受けて政府が緊急事態を宣言した2月には、ロックダウン(都市封鎖)により、女性や子どもが暴力的な家庭環境に閉じ込められ、支援を求めることもできなくなった。そこでMSFは速やかに電話相談を導入し、性暴力被害者の心のケアの活動を立ち上げた。チョローマ市では、家族計画、産前・産後診療、暴力被害者の心のケアを行う地域で唯一の施設である母子診療所の維持を継続し、出産介助も行った。
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6月には、保健省や首都保健地域と協力し、首都テグシガルパの国立大学のスポーツ施設で、新型コロナウイルス感染症患者への包括的な医療援助を開始。ヌエバ・カピタル地区の診療所では、患者の重症度、緊急度などによって治療の優先順位を決めるトリアージのを確立し、酸素治療を行った。
11月と12月のハリケーンにより、25万人が医療を受けられなくなったため、MSFは最も被害の深刻な地域の避難施設で医療・心理ケアと健康教育活動を実施するとともに、性暴力被害者を支援した。
2020年は年間を通じて、多くの人びとが移民となり、米国に向けて北上。MSFは複数のチームを派遣し、移動経路沿いのさまざまな場所で応急処置や心理・社会的支援を提供した。
MSFは1974年にホンジュラスで初めて活動。2020年はスタッフ147人が活動し、380万ユーロ(約4億6322万円)を支出した。
(2020年報告)
活動の実績
(2020年実績)
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