医療への攻撃

空爆を受けたシリア・アレッポの病院=2016年 © Karam Almasri 空爆を受けたシリア・アレッポの病院=2016年 © Karam Almasri

2016年、国連安全保障理事会で、紛争下での医療・人道援助活動の安全を確保することを求める決議第2286号が全会一致で採択された。また、戦闘行為においては国際人道法を守ることが紛争当事者に求められており、ジュネーブ条約と追加議定書で、医療・人道援助の従事者に対する保護が定められている。

しかし、いまなお医療への攻撃が続いている。2019年には、紛争下の20カ国で、医療施設や救急車、医療者への攻撃が1203件発生した(Safeguarding Health in Conflict Coalition発表)。医療施設が攻撃されることは、病院にいる患者や医療従事者が被害を受けるだけなく、その地域に暮らす多くの人たちの医療へのアクセスが奪われ、命が脅かされることにつながる。

国境なき医師団(MSF)は、2015年にアフガニスタンでMSFの病院が米軍の空爆を受けた事件を受け、2016年から2017年に「病院を撃つな」キャンペーンを展開した。また、2019年12月に開催した『人道援助をめぐるディスカッション ~「人道・医療要員の保護」と「対テロ政策下における人道スペースの確保」~』や2020年に開催した「人道援助コングレス2020」にて、本テーマについて、現状を報告するとともに、パネリストや参加者と討議を行った。

また2021年5月3日は、国連安全保障理事会が紛争下での医療従事者と医療施設の保護に関する決議第2286号を採択してから5周年にあたる。MSFは医療への攻撃がやまない現状を訴え、国際社会にさらなる取り組みを求めている。

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