イラク

2017年に紛争は終わったが、まだ200万人近くが家を追われたまま(IOM調べ)で、高い医療ニーズに見合う保健医療体制もない。国境なき医師団(MSF)は、基礎医療、非感染性疾患、産科、小児科、救急・外科治療心理ケアなど幅広く活動している。

首都バグダッド近郊では、リハビリセンターで261人を治療。サドルの病院の救急病棟を復旧させた。

西部アンバル県では、二つの国内避難民キャンプでの医療活動を引き継ぎ。2018年4月、ラマディの病院で、精神科の外来診療を始めた。

東部ディヤーラ県では、複数の避難民キャンプと、帰還してきた住民向けに診療所2ヵ所で非感染性疾患、心理ケア、リプロダクティブ・ヘルスケア(性と生殖に関する医療)に対応する。

北部エルビル県では、避難民キャンプ4ヵ所で心理ケアをしてきた。避難民の減少とともに、活動をより重症ケースと非感染性疾患の治療にシフトした。

東部キルクーク県では、激しい戦闘があったハウィジャへ住民が戻りつつあり、約1.5万件の外来診療をした。病気の広がりを防ぐため、浄水施設を復旧させた。ダクーク国内避難民キャンプが2018年9月に閉まり、医療活動を終了。ハウィジャ病院では各種トレーニングを提供した。

北西部ニネワ県では、モスルは各所がいまだ瓦礫状態で、医療がいきわたっていない。これを受け、東西モスルの活動を拡大した。西モスルのナブルスでは、包括的な産科を運営。東モスルでは、外傷患者向けに包括的な術後ケア施設を開設した。三つの診療所で心理ケアも提供し始めた。南モスルでは、緊急外来、集中治療、やけど治療、心理ケアを提供。入院病棟は、小児科と栄養治療センターを備える。カイヤラの避難民キャンプで医療活動を始めたり、地元病院を再建したりもした。

MSFは2003年にイラクで初めて活動。2017年にはスタッフ1620人が活動し、5760万ユーロ(約72億9800万円)を支出した。

最新活動実績(2018年)

個人に対する心理ケア相談件数
38,500
出産介助件数
11,100
外来診療件数
197,600

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