イラク

イラクでの国境なき医師団(MSF)の活動は

イラクでは第二の都市モスルで、過激派組織「イスラム国」(IS)の3年に及ぶ支配が、激しい奪還作戦を経て2017年に終わりました。しかし、復興は国際社会からの資金援助削減により停滞し、医療も例外ではありません。490万人を超える人びとが故郷に戻ることができた一方、およそ100万人が国内で避難生活を余儀なくされています。帰還者も国内避難民も、生活における基本的なサービスの利用や就労の面で困難に直面しています。(2024年、国際移住機関)

イラクの保健医療体制には改善の兆しがあるものの、依然として多くの人びとが十分な医療を受けることができていません。国境なき医師団(MSF)はイラクの3つの県で活動を展開。母子保健、新生児・小児医療、外科治療、健康教育をはじめ、心のケアにも力を入れ、医療アクセスが限られた地域の人びとのニーズに対応しています。また、MSFは国立結核プログラムの支援も継続し、新たな治療プロトコルの導入や医療スタッフの研修、拘束施設でのスクリーニング活動などを通じて、結核対策の強化に取り組んでいます。

Ⓒ Ahmed Kaka/MSF
更新:2025年11月28日

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