パレスチナ

活動の概要

長らくイスラエルによって封鎖され、人や物資の出入りが厳しく制限されているガザ地区。たびたびイスラエル軍の爆撃を受け、市民に被害が出ている。また、ヨルダン川西岸地区は、各地でイスラエル人の入植地が作られ、暴力が深刻な問題となっている。

2020年のパレスチナでは、西岸地区の占領とガザ地区の封鎖による健康危機に、新型コロナウイルス感染症が拍車をかけた。

ガザの保健医療体制は、イスラエルによる10年間の封鎖が足かせとなり、新型コロナウイルスの流行以前から、必須の医療機器・物資の不足が深刻な状態が続いていた。

国境なき医師団(MSF)は、北部のアル・アウダ病院における整形外科治療と、外来診療所における小児・成人の術後ケアを継続。理学療法と精神保健カウンセリングも提供し、患者の長い治療を支えている。また、暴力による外傷の骨感染症治療に特化した複数の活動を運営した。

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新型コロナウイルス感染症の流行時には保健省のチームを支援し、酸素濃縮器を寄贈し、酸素管理や集中治療に関する指導を行った。

ヨルダン川西岸地区では、新型コロナの流行下でひっ迫するヘブロン市の保健医療を支えるため、2つの治療施設のスタッフに個人防護具を提供したほか、感染性廃棄物の管理や感染対策を指導した。

占領とそれに伴う暴力は、パレスチナ人の心の健康に深刻な打撃を及ぼし続けている。MSFは、新型コロナの感染拡大に伴い、面談でのケアを一時的に電話での遠隔通信に切り替えるなどして、心のケアを提供し続けた。

1989年にパレスチナで初めて活動。2020年はスタッフ335人が活動し、1820万ユーロ(約22億1858万円)を支出した。

(2020年報告)

活動の実績

外来診療件数 87,300
手術件数 2,650

(2020年実績)

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