中央アフリカ共和国

活動の概要
中央アフリカ共和国(以下、「中央アフリカ」)では長年にわたる紛争が続いており、数十万もの人びとが避難のため家を追われた。国民の4分の3が貧困ライン以下で生活し、平均寿命は53歳と世界で最も短い。
医療に手が届かない人びとのために、国境なき医師団(MSF)は一般診療や救急診療、外傷手術、妊産婦・小児医療、性暴力被害者への支援、マラリア、HIV、結核治療などを提供。また2020年は、紛争の激化を受けて緊急援助活動を複数立ち上げ、新型コロナウイルスの感染拡大にも対応した。
2020年1月には、はしかの流行が宣言され、MSFは7つの地域で保健当局による集団予防接種を支援。はしかになった子どもや、栄養失調なども治療した。
マラリアもこの国の大きな課題であり、MSFは雨期の7~10月に妊婦や子どもを対象とした予防キャンペーンを実施。予防薬の配布、予防の重要性を伝えるラジオ放送、訪問による服用後の確認などを行ったところ、昨年に比べて患者数が減少した。
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首都バンギでは、妊産婦への医療サービスを拡充するとともに、性暴力被害者のケアに特化したセンターを開設。治療と心のケアを統合し、男性、子ども、若年層などさまざまな被害者に合わせたプログラムを無償で提供している。また他団体と連携し、法的措置、保護、社会・経済面などで支援を必要とする人を総合的にサポートする。
HIV/エイズは中央アフリカで主要な死因の一つ。MSFはバンギで治療を行うほか、国内の支援先施設でHIV検査を提供。生涯にわたるHIV治療は続ける難しさがあるが、患者の多くは交代で薬を受け取りに行く各地域の患者グループに参加し、通院などの負担を軽減している。
2020年末に行われた大統領選挙の時期には、治安が急速に悪化した。反政府武装勢力の同盟が結成され、他国の支援を受けた政府軍との間で激しい戦闘が起きた。避難民が急増し、長年の内戦で傷を負った人びとに追い打ちをかけることとなった。
MSFは1997年に中央アフリカで初めて活動。2020年にはスタッフ2927人が活動し、6850万ユーロ(約83億4800万円)を支出した。
(2020年報告)
活動の実績
(2020年実績)
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