南スーダン

活動の概要
南スーダンは2020年、武力衝突の激化、新型コロナウイルス感染症、大洪水、深刻な食料危機など、複数の緊急事態に見舞われ、人道援助を必要とする人は人口の約3分の2にあたる750万人に達した。国境なき医師団(MSF)は、緊急の医療・人道ニーズに対応するとともに、国内で展開している16のプロジェクトで必須診療を継続した。
繰り返される激しい戦闘により、1月から10月までに2000人以上が死亡し、数万人が避難。MSFは大勢の重傷患者の救急医療に当たった。
2年連続で発生した大洪水では、南スーダンの広い範囲で100万人以上が被災。MSFは、主にマラリア、呼吸器系感染、急性水様性下痢の患者数千人を治療。緊急医療を担い、膨大なニーズに応えた。また、マラカルでは大規模なはしかの集団予防接種を支援し、大ピボール行政区では栄養支援を拡大した。
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新型コロナウイルス感染症の対応では、感染対策と新しい活動を国内の既存のプロジェクト全てに組み入れ、首都ジュバとマラカルの病院で専門のプロジェクトを開始した。
ベンティウとマラカルの文民保護区では病院を運営し、マラリアや下痢など、生活環境による症状の治療を行っている。イエイ郡では、新たな避難者の増加を受けて、MSFの移動診療チームが支援を提供。ドロ・キャンプの診療所と上ナイル州ブンジの病院でも難民と地元の人びとに予防接種、栄養治療、性別およびジェンダーに基づく暴力(SGBV)のケアなどを実施した。
アウェイル病院で、MSFは年間を通して母子医療を担い、スーダンと南スーダンの紛争地であるアビエイでは、180床の病院で外科、新生児・小児科治療などの治療を続けた。
7月、西エクアトリア州ヤンビオ郡で、農村部の子どもたちへの季節性マラリアの化学的予防、地域病院への支援、解放された子ども兵士への支援を中心に14年間続けてきたプロジェクトを終了した。
MSFは1983年に南スーダンで初めて活動。2020年にはスタッフ3555人が活動し、7780万ユーロ(約94億8100万円)を支出した。
(2020年報告)
活動の実績
(2020年実績)
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