アフリカ睡眠病

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基本情報

どんな病気?

顧みられない熱帯病の1つである寄生虫感染症です。感染の第1段階では、発熱や倦怠(けんたい)感などの症状が現れます。第2段階になると寄生虫が中枢神経系に侵入し、協調運動不全、精神錯乱、けいれん、ひどい眠気などの神経・精神症状を発症し、死に至ることもあります。ただし、両段階で共通する兆候や症状も多く、特に睡眠障害は第一段階からみられることがあります。

治療せずに放置した場合、数カ月から数年以内に死に至る危険性があります。

流行地域

サハラ以南のアフリカ諸国。2種の寄生虫が原因となっており、西部・中央部の「西アフリカ睡眠病」(症例全体の92%)と東部の「東アフリカ睡眠病」に大別されます。なお、過去20年間で新規症例数は97%減少しました。

感染経路

寄生虫を媒介するツェツェバエに刺されることで感染します。

診断

初期段階では、血液など患者の体液から寄生虫の有無を確認します。スクリーニングのための迅速検査キットもあります。第二段階では、腰椎穿刺にて脳脊髄液の採取が必要になることもあります。

治療

安全で効果の高い治療法として、2009年に「顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ(DNDi)」、国境なき医師団(MSF)、MSFの疫学研究機関「エピセンター」が開発した、ニフルチモックスとエフロルニチンの併用療法(NECT)があります。同じくDNDiが開発し、第1・第2段階のいずれにも安全で効果的な新しい経口薬フェキシニダゾールも2018年後半に承認され、徐々に普及しています。

症状・病期に応じて選択可能な治療薬があり、現在も新薬の開発が進められています。

MSFが実施するアフリカ睡眠病の検査に集まったコンゴ民主共和国の人びと © Marizilda Cruppe
MSFが実施するアフリカ睡眠病の検査に集まったコンゴ民主共和国の人びと © Marizilda Cruppe
南スーダンで行われたアフリカ睡眠病の検査で血液サンプルをチェックするMSFスタッフ © John Stanmeyer/VII
南スーダンで行われたアフリカ睡眠病の検査で血液サンプルをチェックするMSFスタッフ © John Stanmeyer/VII

写真上: コンゴ民主共和国の子どもにアフリカ睡眠病の検査を行うMSFスタッフ © Ilka Brodt/MSF

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