メキシコ

© Juan Carlos Tomasi/MSF

メキシコ国内で、危険地帯として名高い複数の都市で、国境なき医師団(MSF)は活動を続けている。米国に向けて、中南米から北上する移民・難民や、暴力の被害者に対して、医療と心理社会面のケアを担っている。また、ゲレロ州、米国と国境を接するタマウリパス州レイノサ市では地元の地域社会と暴力の被害者も支援。性暴力の被害者らのケアを担っている。

毎年、数千人が暴力と貧困を逃れようと、中米の「北部三角地帯」と呼ばれるエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスを出発してメキシコへ入国している。だが、移動してきた人びとは、メキシコで安全な場所や保護を得るどころか、激しい暴力にさらされている。犯罪組織の手に落ちた人びとは拉致、ゆすり、非人間的な扱い、虐待、性暴力、拷問などの被害に遭っている。しかし、こうした犯罪組織は何の処罰も受けることなく、特に国境地帯の都市で、大きな勢力を保っている。また、米国政府の「不寛容政策」と、難民認定の制限に加え、国境警備が強化されていることから、危機は深まる一方だ。

移民の流れは近年と大きく変わるところはないが、2018年は女性、子ども、家族連れで移動する人たちが増加。これまでは男性しか挑んだことのないような、危険なルートをたどろうとしている。

MSFは1985年にメキシコで初めて活動。2018年にはスタッフ188人が活動し、520万ユーロ(約6億7808万円)を支出した。

最新活動実績(2018年)

外来診療件数
23,500
個人に対する心のケア相談件数
8,710

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