フランス

活動の概要

2020年、新型コロナウイルス感染症の流行が拡大したフランスで、国境なき医師団(MSF)はホームレス、難民、非正規移民、介護施設の入居者など、特に弱い立場に置かれた人びとを優先的に支援した。

大流行の第一波に際しては、移民、難民、難民庇護申請者、同伴者のいない未成年者の支援プログラムを拡大し、パリとその周辺の路上や非公式居住地で過ごす弱い立場に置かれた人びとに一般医療を提供。

また、ホットラインの運営とともに、緊急保護施設や移民労働者の宿泊所に移動医療チームを派遣して、新型コロナウイルス感染症の検査や感染の疑いがある人の管理、患者の経過観察、感染予防策の啓発を行った。さらに、自主隔離の必要な人のために当局が設置した収容施設でも活動し、マルセイユでは同市内でも特に貧しい2つの地区における検査と、患者の医療機関への紹介を支援した。

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4月以降は、介護施設に複数のチームを派遣し、医療・心理的支援を提供。パリ市内の介護施設の多くは、スタッフや設備が不足するなか、病院に引き継げない重症患者のケアを余儀なくされていたためだ。第二波が全国に広がると、MSFは特に脆弱な施設の負担を軽減するために、より多くの人材を緊急要請し、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏とオクシタニー地域圏に活動を拡大した。

パリとマルセイユでは、同伴者のいない未成年者へ医療を提供するとともに、行政の支援を受けるためのサポートを実施。冬が近づくと、児童保護の申請結果を待つ未成年者のための緊急宿泊所を設置した。また、他の4団体と協力して、パリ中心部の野営地で支援を行った。さらに、こうした若者への保護と福祉の義務を十分に果たすよう、イル=ド=フランス地域圏内の各県議会に呼びかけを続けている。

MSFは1987年にフランスで初めて活動。2020年はスタッフ92人が活動し、560万ユーロ(約6億8264万円)を支出した。

(2020年報告)

活動の実績

心のケア個別相談件数 1,950

(2020年実績)

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