ヨルダン

活動の概要
国境なき医師団(MSF)はヨルダンで、中東各地の戦争に巻き込まれた負傷者の再建外科治療を行うほか、シリア人難民や難民受入地域の住民に医療を提供している。
2020年、新型コロナウイルス感染症の大流行を受けて政府が厳しいロックダウン(都市封鎖)を課した3月中旬から5月末の間は、各活動プロジェクトの変更や中断を余儀なくされた。
首都アンマンにあるMSFの再建外科病院は、中東各地の紛争で負傷した患者に包括的なケアを提供している。しかし、新型コロナウイルス感染症が大流行に至った当初は国境が封鎖され、MSFも新規患者の受入を数カ月停止し、既存患者の最低限の手術を執刀するにとどまった。
11月に新型コロナウイルス感染症例がピークに達すると、保健省の支援要請に応え、院内に40床の専用病棟を開設。この病棟は症例の減少に伴い、12月末に閉鎖された。
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イルビド県下の2つの診療所では、シリア人難民やヨルダン人困窮者を対象に、この地域の主要な死因である糖尿病や高血圧症などの非感染性疾患の治療にあたり、心身の健康支援、心理・社会的支援、理学療法、健康教育などを実施。3月にロックダウンが始まると、電話診療と戸別訪問による薬の補充に移行した。
また、同県とマフラク県の精神保健プロジェクトでは、患者が再び安全に診療所に通えるようなるまで、遠隔通信による診療を行った。
新型コロナウイルス感染症の大流行に際し、MSFは当初、国連難民高等弁務官事務所の特定したニーズに応え、ザータリ難民キャンプの感染患者の治療を支援。新型コロナウイルス感染症がキャンプ内で急速に広がり、公立病院を圧倒すると想定されていた。MSFはニーズを調べ、小規模な治療施設を開設し、保健省、国連難民高等弁務官事務所、他団体との協力のもとで入院治療を行った。
また、感染確定患者と接触者の体調を見守り、治療の必要な人を活動先治療施設に移送。より重篤な患者は、マフラク県の公立病院に引き継いだ。
MSFは2006年にヨルダンで初めて活動。2020年はスタッフ372人が活動し、1770万ユーロ(約21億5763万円)を支出した。
(2020年報告)
活動の実績
(2020年実績)
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