髄膜炎
基本情報
どんな病気?
脳や脊髄を包む薄い膜である髄膜に炎症が生じる感染症。1~4日の潜伏期間の後、突然の激しい頭痛、発熱、吐き気、嘔吐(おうと)、光をまぶしがる、首のこわばりなどの症状を起こす。症状が現れてから数時間で死に至る場合もある。
流行地域
世界各地。感染例と死亡例の大半はアフリカで報告されており、特にエチオピアからセネガルを東西に結ぶ「髄膜炎ベルト」と呼ばれる地帯で顕著である。
感染経路
主に飛沫感染。感染しても症状が現れず、気づかないまま感染を広げている場合もある。
診断
髄液のサンプル検査
治療
抗生物質を用いる。ただし、治療を受けても1割程度の患者は死に至るおそれがある。また、回復しても1~2割程度に難聴、知的障害、てんかんなどの後遺症が残る可能性がある。
予防
ワクチンを接種する。2010年に結合型ワクチンが導入された。複数の種類の髄膜炎菌(血清型A・C・W・Y)に対する結合型ワクチンは極度に不足しており、非常に高価なため、大規模な集団予防接種には使えない。しかし、A・C・W・Y・X型に効果のある新しい結合型ワクチンの開発が進み、2021~2022年にかけて手ごろな価格で流通する見通し。
髄膜炎の活動ニュース
活動ニュースを選ぶ
国・地域から
- アフガニスタン
- イエメン
- イタリア
- イラク
- イラン
- インド
- インドネシア
- ウガンダ
- ウクライナ
- ウズベキスタン
- エジプト
- エスワティニ
- エチオピア
- エルサルバドル
- カメルーン
- カンボジア
- ギニア
- ギニアビサウ
- ギリシャ
- キルギス
- グアテマラ
- ケニア
- コートジボワール
- コロンビア
- コンゴ民主共和国
- シエラレオネ
- シリア
- ジンバブエ
- スーダン
- セルビア
- ソマリア/ソマリランド
- タイ
- タジキスタン
- タンザニア
- 地中海
- チャド
- 中央アフリカ共和国
- トルコ
- ナイジェリア
- ニジェール
- 日本
- ハイチ
- パキスタン
- パプアニューギニア
- パレスチナ
- バングラデシュ
- フィリピン
- ブラジル
- フランス
- ブルキナファソ
- ブルンジ
- ベネズエラ
- ベラルーシ
- ペルー
- ボリビア
- ホンジュラス
- マダガスカル
- マラウイ
- マリ
- 南アフリカ共和国
- 南スーダン
- ミャンマー
- メキシコ
- モザンビーク
- ヨルダン
- リビア
- リベリア
- レバノン
- ロシア
- ©Luca Sola