ナイジェリア

活動の概要

ナイジェリアでは2020年、北部のザムファラ州とボルノ州で戦闘が拡大。国境なき医師団(MSF)は、紛争による影響を受けた人びとへの医療提供に重点を置くとともに、ナイジェリアで多岐にわたる一般・専門医療活動を行っている。

ボルノ州では、政府と武装勢力との間で10年以上にわたって紛争が続いている。国連の推計では、210万人以上が避難生活を送り、そのうち100万人は何の援助も受けていない。2020年は虐殺や誘拐事件も相次いで起きた。MSFは現地入りできた地域で医療援助を行っている。

同州マイドゥグリでは、子どものための栄養治療センターと、集中治療室を備えた小児病院を運営。ンガラとバンキの避難民キャンプではマラリアの治療を行い、予防薬を配布した。このほかボルノ州では専門医療を提供し、公立病院で救急医療を支援している。

北西部では武力衝突や強盗が増加し、多くの人が家や生活基盤を奪われた。約10万人が2018年の戦闘を受けてザムファラ州内の町に避難しており、これらの町でMSFは一般診療やマラリア治療を行い、数千人の子どもを栄養治療センターに受け入れた。

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中東部ベヌエ州と南部リバーズ州でも、土地をめぐる農民と牧畜民の武力衝突が悪化し、2020年末までに推定で19万7000人が家を追われた。MSFは避難民キャンプで診療を実施し、さまざまな病気への治療を提供した。

幼い子どもが罹りやすい水がんは、放置すると顔の下半分の骨や組織が破壊される。治癒しても外見上の問題が残り、再建手術をしなければ改善できない。MSFは再建手術のほか、理学療法や栄養補助、本人や家族の心のケアなどを行っている。

このほかナイジェリアでは病院の救急室、手術室、産科病棟、小児病棟や小児病院の運営。栄養失調、予防接種、マラリア、結核、はしか、下痢、HIVの治療、性暴力被害者のケア、心のケア、産科フィスチュラや鉛中毒患者の治療、ラッサ熱への対応も続けた。また2020年は新型コロナウイルスへの対応も行った。

MSFは1996年にナイジェリアで初めて活動。2020年にはスタッフ2,380人が活動し、4500万ユーロ(約54億8400万円)を支出した。

(2020年報告)

活動の実績

外来診療件数 432,600
マラリアの治療件数 127,600
外来で栄養治療を行った子どもの数 23,300

(2020年実績)

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