調査報告書

国境なき医師団は、活動現場で目撃した危機的状況を国際社会に伝えるため、個別のテーマで独自に調査・編さんした報告書を随時発表しています。

ピックアップ

報告書『対テロ政策が「傷口に塩を塗る」──公平な医療のため人道援助の最前線で働くスタッフの証言』(2021年10月)

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件をきっかけに急速に拡大した「テロとの戦い」。国境なき医師団(MSF)が活動する現場では、対テロ政策が各国によって拡大解釈され、さまざまな形で運用された結果、紛争地域において人道援助にアクセスできない人びとが増えている。また、公平な医療の提供がより危険で困難なものとなっている。本報告書では、人道援助の最前線で働くMSFスタッフの証言をもとに現状を記述する。

ブリーフィング文書 ”WTO COVID-19 TRIPS Waiver Proposal: Myths, realities and an opportunity for governments to protect access to medical tools in a pandemic” (2020年12月)

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行に対応するため、2020年10月にインド・南アフリカ共和国が共同で世界貿易機関(WTO)に画期的な提案を行った。「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」が定める義務を一時的に一部免除することで、新型コロナのワクチン、検査、治療薬、その他の医療ツールの生産・供給の拡大を目指すものである。賛同国は100カ国を超えたが、EUなど一部の先進国は反対を続ける。本報告書は、反対論に見られる複数の誤解に対し、知的財産権の障壁の実例を挙げて反証し、医薬品への公平なアクセスの実現に向け、なぜその免除が必要なのかを明らかにする。

報告書『リアリティ・チェック――顧みられないアフガニスタンの保健医療危機』(2020年3月)

アフガニスタン――40年余りにわたる紛争と混乱が経済とインフラを崩壊させ、何百万もの人びとが人道援助に頼っている。国境なき医師団(MSF)が目の当たりにするのも、暴力のまん延、貧困の拡大、脆弱な公衆衛生体制のために、医療を受けることもままならず、高い罹病率と死亡率にさらされ続ける人びとだ。本報告書では、ヘラート州とヘルマンド州の患者、付添人、MSFスタッフからの聞き取りをもとに、医療を求める人びとが直面するさまざまな障壁について記述する。

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