医療・研究関係の方へ

国境なき医師団(MSF)は医の倫理に基づき、医療ニーズのある国・地域で援助活動を行っています。MSFの医療活動は、現地で医療を提供する医療スタッフの他、多岐にわたる分野の医療者・研究者などの専門家や、医療ガイドライン、研究論文、疫学専門機関、MSFのファンディングイニシアティブなど、さまざまなツール・システムによって支えられています。
医療・研究関係の方へのお知らせ
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2025.02.06 【学会発表】第30回日本災害医学会総会・学術集会記念大会で、国境なき医師団が特別講演、一般演題に登壇(3月6日~8日、名古屋)
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2024.11.25 第54回世界肺の健康会議:アクセスに関する初の本会議で国境なき医師団が発表
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2024.10.23 【学会発表】第86回日本臨床外科学会学術集会で、国境なき医師団が特別講演、特別企画に登壇(11月22日、宇都宮)
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2024.10.21 【学会発表】第56回日本小児感染症学会総会・学術集会で、国境なき医師団の医師らが教育講演に登壇(11月17日、長崎)
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2024.10.17 【学会発表】グローバルヘルス合同大会2024で、国境なき医師団がワークショップを開催(11月17日、沖縄)
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2024.09.10 【報告】第56回日本医学教育学会大会でワークショップ「日本の医療社会における国際医療活動の効用」を開催
海外派遣スタッフ募集中
世界中の医療が届かない場所へ
MSFは、海外派遣スタッフを通年で募集しています。さまざまな分野の医師をはじめ、看護師、助産師、薬剤師などの医療スタッフ、また、財務や人事、物資調達などを担う非医療スタッフが活動しています。

医療ガイドライン・研究論文
医療ガイドライン
MSFは活動地で医療行為を行う医療者をサポートするため、複数の言語で医療ガイドラインを作成しています。ガイドラインはMSFの活動地での実践、世界保健機構(WHO)、国際医療機関、医学・科学雑誌などから収集した科学的データに基づき、定期的に更新されています。

研究論文
MSFは現場での経験に基づいたさまざまな研究を行っており、これまでに100以上の学術誌に論文を掲載しています。発表された論文が臨床現場のプロトコルの更新やアドボカシー活動に利用されることも少なくありません。

国際社会への働きかけ
アクセス・キャンペーン
MSFは1999年、ノーベル平和賞の賞金を基に、「アクセス・キャンペーン」(旧名:必須医薬品キャンペーン)を開始。すべての患者さんが健康に生きるために必要な医療を受けられるよう、薬や治療法、診断法、ワクチンなどの開発と利用の促進を国際社会に求めています。

医療活動を支えるしくみ
エピセンター
エピセンターは疫学・医療研究・イノベーション・トレーニングに特化した専門機関です。研究・トレーニングなどの専門知識を提供することで、世界の人道危機の現場で活動するMSFを支えています。エピセンターの活動資金の大部分はMSFが提供していますが、エピセンター独自のプロジェクトも実施しています。

変革を促進するためのMSFファンド:TIC
MSFのTransformational Investment Capacity (TIC)は資金、知的資本、人材を投資して現在および将来の医療・人道援助活動を行う能力を向上させるためのファンドです。医療研究開発プロジェクトの支援、革新的な人材育成、オペレーションの改善、テクノロジーによるMSFプログラムの強化、資金と人材を効率的に最適化するイニシアティブなどを実施しています。

DNDi
DNDi(Drugs for Neglected Diseases initiative:顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ)は、最も顧みられない病気に苦しむ患者さんに、安全で有効かつ手頃な価格の治療薬を発見、開発、および提供する国際的な非営利組織です。DNDiは、国境なき医師団が1999年に受賞したノーベル平和賞の賞金の一部をもとに、世界中の7つの組織によって2003年に設立されました。以来、世界各国200以上のパートナー団体と協力し、9つの治療法・治療薬を開発しました。

- ©Julie Remy