活動資金

国境なき医師団(MSF)の活動資金は、その9割以上が個人をはじめとする民間からの寄付に支えられています。

資金の独立性を保つことで、独立・中立・公平な活動が可能になります。いかなる権力からの影響も受けず、医療を必要とする人びとへ援助を届けることができます。

国境なき医師団日本の活動資金(2021年度)

収入は、個人を中心とした民間からの寄付金が93.7%を占めました。
人道援助活動のための「ソーシャル・ミッション費」には94.9億円を充てました。

総収入の内訳

一般個人支援者数 39万3157人
一般法人支援社数 6832社
その他支援団体数 1595団体
支援者総数 40万1584

支援者総数は、前年比で約8%減少しました。

総支出の内訳

(百万円)
① 援助活動費
② オペレーション・サポート費
③ 海外派遣スタッフ募集・派遣業務
9,069
④ ⑤ 広報・アドボカシー活動費 417
募金活動費 1,781
マネジメントおよび一般管理費 208
小計
この金額を基にグラフ中のパーセンテージを算出しています。
11,475
その他海外向け支援金等 441
経常費用合計 11,916

MSF日本の監査報告書・主要財務諸表(最新版)PDFをダウンロード。会計監査はあずさ監査法人により行われています。

過去の監査報告書・主要財務諸表はこちら

国境なき医師団世界全体の活動資金(2021年度)

2021年度 民間寄付者数 約700万人

収入の内訳

民間からの寄付収入 97.1%
公的機関からの収入 1.5%
その他収入 1.4%

支出の内訳

ソーシャル・ミッション費 80.5%
募金活動費 15.1%
マネジメントおよび一般管理費 4.4%

国境なき医師団日本から世界各地への支援

2021年度にMSF日本が拠出した人道援助プログラム支援金88.6億円は、オペレーション組織を通じて39の国と地域の各プログラムで役立てられました。

現在:2021年、MSF日本は使途指定寄付として、下記の2.8億円を受け付けました。
修正:人道援助プログラム支援金88.6億円のうち、使途指定寄付2.8億円の配分先は以下のとおりです。

使途指定内容 金額(百万円) 配分された国と地域
新形コロナウイルス感染症危機対応募金 184.6 インド、アフガニスタン、レバノン、ホンジュラス、マリ、パレスチナ、コートジボワール
「緊急チーム」募金 94.6 イエメン、中央アフリカ共和国、ハイチ、パレスチナ
総計

279.2

活動ハイライト

MSF日本からの支援額(2021年度)の上位5カ国の活動をご紹介します。

1. ナイジェリア

日本からの支援金:9億1900万円

主な活動内容
  • 暴力・性暴力被害者支援
  • 母子保健
  • 栄養失調
  • コレラ

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2. 南スーダン

日本からの支援金:5億5920万円

主な活動内容
  • 紛争による負傷者治療
  • 難民・国内避難民支援
  • 母子保健
  • 洪水緊急援助

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3. イエメン

日本からの支援金:5億3760万円

主な活動内容
  • 紛争による負傷者治療
  • 基礎医療
  • コレラ
  • はしか
  • 栄養失調

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4. シリア

日本からの支援金:5億3460万円

主な活動内容
  • 紛争による負傷者治療
  • 国内避難民支援

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5. 中央アフリカ共和国

日本からの支援金:5億2630万円

主な活動内容
  • 暴力・性暴力被害者支援
  • 栄養失調
  • マラリア
  • はしか

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