国境なき医師団(MSF)の活動資金は、その9割以上が個人をはじめとする民間からの寄付に支えられています。
資金の独立性を保つことで、独立・中立・公平な活動が可能になります。いかなる権力からの影響も受けず、医療を必要とする人びとへ援助を届けることができます。
国境なき医師団日本の活動資金(2020年度)
収入は、個人を中心とした民間からの寄付金が94.1%を占めました。
人道援助活動のための「ソーシャル・ミッション費」には110.8億円を充てました。
総収入の内訳

一般個人支援者数 | 42万6710人 |
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一般法人支援社数 | 7944社 |
その他支援団体数 | 1811団体 |
支援者総数 | 43万6465 |
支援者総数は、前年比で23%増加しました。
総支出の内訳

① 援助活動費 ② オペレーション・サポート費 ③ 海外派遣スタッフ募集・派遣業務 |
10,728.4 |
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④ ⑤ 広報・アドボカシー活動費 | 349.9 |
募金活動費 | 1,966.9 |
マネジメントおよび一般管理費 | 225.5 |
その他海外向け支援金等 | 414.8 |
経常費用合計 | 13,685.6 |
MSF日本の監査報告書・主要財務諸表(最新版)をダウンロード。会計監査はあずさ監査法人により行われています。
国境なき医師団世界全体の活動資金(2020年度)
2020年度 民間寄付者数 約700万人
収入の内訳

民間からの寄付収入 | 97.2% |
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公的機関からの収入 | 1.4% |
その他収入 | 1.4% |
支出の内訳

ソーシャル・ミッション費 | 80.5% |
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募金活動費 | 14.9% |
マネジメントおよび一般管理費 | 4.6% |
- ※1ユーロ=121.9円で換算
国境なき医師団日本から世界各地への支援
2020年度に国境なき医師団日本が拠出した援助活動費105.2億円は、41の国と地域の各プログラムに配分されました。

2020年、国境なき医師団日本は使途指定寄付として、下記の28.1億円を受け付けました。

上記のほかに、コンゴ民主共和国でのエボラ出血熱対応に対し、外務省から約2億7953万円の拠出を受けました。
活動ハイライト
国境なき医師団日本からの支援額(2020年度)の上位5カ国の活動をご紹介します。
1. イエメン

2. パレスチナ

3. コンゴ民主共和国

4. ナイジェリア

5. 中央アフリカ共和国

- ©MSF/Elise Mertens