ニジェール

活動の概要
2020年3月以降、ニジェールは新型コロナウイルス感染症の流行による多大な影響を受けた。国境なき医師団(MSF)は、患者が最も多い首都ニアメで新型コロナ治療センターを建設。同市の新型コロナ専門コールセンターと、他の主要都市の医療施設も支援した。
6月の豪雨では、ニアメの最も貧しい地区や、マラディ市、タウア市、ティラベリ市の一部で洪水が発生。MSFは避難者に飲み水を供給し、移動診療を設置した。特に被害が深刻な場所に、救援物資の提供や心のケアを実施した。
新型コロナウイルス感染症の影響で抗マラリア薬が不足したこと、また人びとが医療機関を受診できなかったことにより、マラリア患者の数が前年よりも増加。雨期の到来が早かったことも、感染拡大を招いた。
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10月から12月にかけては、ニアメの地域病院における15歳未満の子どものケア改善に協力。入院患者受入能力の強化、スタッフの研修、薬剤の寄贈を行った。また、マダルーンファ市とマガリア市では公衆衛生省への支援を続け、急性栄養失調児の入院治療への対応能力を強化した。マラリア、急性呼吸器感染症、下痢の早期治療など、栄養失調からの合併症にかかる患者を減らすため、地域に根ざした予防策も展開している。
2020年は、新型コロナウイルス感染症の大流行で国境が封鎖されたにもかかわらず、アルジェリアから移民が組織的かつ違法にニジェールへ追いやられた。MSFはアガデス市で必須医薬品を寄贈し、心理・社会的支援を行い、砂漠で置き去りにされた移民の捜索・救助活動を行った。
ティラベリ州とディファ州では、暴力からの避難者と避難先の地元住民を医療と救援物資の配布で支援。また、管轄局に民間人の保護の徹底と、支援の向上を要請した。
MSFは1985年にニジェールで初めて活動。2020年はスタッフ1469人が活動し、2680万ユーロ(約32億6692万円)を支出した。
(2020年報告)
活動の実績
(2020年実績)
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