ウズベキスタン

活動の概要

ウズベキスタンでは保健省との連携のもと、薬剤耐性型を含む結核患者の診治療の改善とHIV/エイズの治療に携わっている。

2020年は結核治療に関する保健省への協力として、国内基準を更新し、新薬ベダキリンを中核とした経口投与のみの短期療法の採用を後押しした。ベダキリンは非常に有効な薬で、患者の経過を改善させることが確認されている。新たな国家基準には、治療法の選択肢が限られる結核患者の緩和ケアに関する項目も盛り込まれている。

カラカルパクスタン自治共和国のプロジェクトでは、最新の科学的証拠に基づく結核治療指針を全17地区で実践した。

9月には自治共和国の首都ヌクスで新たに健康教育ユニットを立ち上げ、地域での説明会の開催や、結核治療施設の患者の支援グループを運営している。

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一方、多剤耐性結核(MDR-TB)と超薬剤耐性結核(XDR-TB)を抱える人びとの治療を大幅に向上させるための、多施設共同臨床試験「TB PRACTECAL」もヌクスとタシケント市の2カ所で進めている。

新型コロナウイルス感染症の流行に際しては、保健医療の現場での感染予防・制御を強化するとともに、HIV/エイズ患者と結核患者のケアを維持。保健医療従事者が服薬を見届けるビデオ監視下療法(VOT)や、家族が見届ける家族監視下療法(F-DOT)などの革新的な手法は、ロックダウン(都市封鎖)中の治療継続を支える上で重要な役割を果たした。MSFは引き続き患者のニーズや要望に合わせた外来診療モデルを強化し、2021年にはVOTとF-DOTの一層の普及を見込んでいる。

2020年は、世界保健機関および国連合同エイズ計画とタシケントで共同開発した「ワンストップショップ」モデルの実用化を、さらにシルダリア州でも開始。「ワンストップショップ」とは、HIVとともに生きる人が複数分野にまたがるケアを一カ所で受けられるようにする取り組み。こうした人間中心の取り組みが提案・実施されるのは、中央アジアでは初となる。

MSFは1997年にウズベキスタンで初めて活動。2020年はスタッフ310人が活動し、700万ユーロ(約8億5330万円)を支出した。

(2020年報告)

活動の実績

結核の治療を開始した患者数 700

(2020年実績)

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