ウクライナ

活動の概要

2022年2月下旬以降のウクライナと周辺諸国での活動は特設ページをご覧ください。

ウクライナでは、結核HIV/エイズに関する活動を中心に医療援助を提供している。2020年には、ドネツク州とルハンスク州で新たなプロジェクトを開始するとともに、国の新型コロナウイルス感染症対策を支援した。

国境なき医師団(MSF)は保健省と協力して、ドネツク州内の紛争被害地で暮らす人びとの基礎保健を改善。移動診療の運営を一般医療施設での活動に切り替え、施設職員への技術・実務的な支援を行っている。また、地元のボランティアを募り、地域保健の強化を図っている。

ルハンスク州では、HIV感染症の進行した患者の診療向上を目的に、地域のHIV/エイズ・プログラムへの支援を開始した。ミコライフ州では、新しい直接作用型抗ウイルス薬を用いて、HIVとC型肝炎の重複感染患者を治療。このプロジェクトは、5月にミコライフ州緩和ケア統合支援センターに引き継がれた。

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ジトーミル州では州の結核治療施設と協力して、薬剤耐性結核(DR-TB)患者のための革新的な治療法を実施。この治療計画には、9~12カ月と短く、旧来の注射薬よりも副作用の少ない非常に有効な経口薬を用いる。2019年に始まった運営研究では、外来診察、心理カウンセリング、社会的支援までを包括する、このケア・モデルの効果を検証している。

MSFはキエフ、ドネツク、ジトーミルの新型コロナウイルス感染症対策もサポート。保健省スタッフの感染予防・制御研修と、患者と医療従事者の心理的支援を行った。ドネツク州マリンカ地区では、移動型のチームが自宅療養を提供し、新型コロナウイルスの検体を輸送。ジトーミルでは、ロックダウン(都市封鎖)の間も、結核患者が薬と心理・社会的支援を受けられる体制を整えた。

また、10月のルハンスクで発生した大規模な火災を受け、MSFはセベロドネツク市近郊のシローティナ村で配布するための衛生キットを寄贈した。

MSFは1999年にウクライナで初めて活動。2020年はスタッフ167人が活動し、690万ユーロ(約8億4111万円)を支出した。

(2020年報告)

活動の実績

外来診療件数 3,930
心のケア個別相談件数 1,050
C型肝炎の治療を開始した患者数 170

(2020年実績)

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