コロンビア

活動の概要
コロンビアでは近年、紛争が激化している。国境なき医師団(MSF)はその影響を受けた弱い立場の人びとを支援するとともに、新型コロナウイルス感染症の治療にも注力している。2020年は、新型コロナウイルスがもたらす課題に対応すべく活動を拡大し、武装組織の縄張り争いに巻き込まれた住民を支援した。
ナリーニョ県では、MSFの緊急対応チームが港町にある地域病院への支援を拡大。症状がある患者への治療や、感染対策に関する研修、患者とスタッフの病院内での動線の確保、寄贈などを行った。また、医療から切り離されたへき地に移動診療チームを派遣した。
都市部でも、MSFスタッフは安全を脅かされる場面にたびたび遭遇している。対立するギャング間の銃撃戦で住民への支援活動が制限されたり、武装組織が病院へ侵入しコロナ重症患者の集中治療を阻まれたりした。
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国境沿いの地域では、ベネズエラからの移民に一般医療と心のケアを継続的に提供した。ラ・グアヒーラでの活動は8月に終了。アラウカでの活動は国際NGO「Première Urgence Internationale」に引き継ぎ、この団体が国内の紛争地域で拠点を確立することを後押しした。
また、暴力被害者を対象として、2015年からバジェ・デル・カウカ県ブエナベントゥラ市で提供してきた心のケアプログラムも終了。このプログラムの革新的なコールセンターと心理・社会的活動は、地元の保健当局に引き継がれた。
6月には新型コロナ対策の一環として、流行の中心地だった沿岸部のアトランティコ県で複数の医院を支援するため、移動診療チームを編成。感染予防対策の研修や、病院スタッフの心のケアなどを行った。
カリブ海の沖合数百メートルに位置する小さな島プロビデンシアでは、年末にかけてカテゴリー5のハリケーンが襲い、MSFが緊急対応を実施。輸送には大きな困難が伴ったが、速やかにチームを派遣し、傷を負った住民に医療と心のケアを提供した。
MSFは1985年にコロンビアで初めて活動。2020年はスタッフ140人が活動し、370万ユーロ(約4億5103万円)を支出した。
(2020年報告)
活動の実績
(2020年実績)
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