シリア

シリアでの国境なき医師団(MSF)の活動は
2011年から内戦が続いてきたシリア。1670万人が人道援助を必要とし、国内避難民の数は720万人にのぼります。これは2023年比で9%増えたとされます(2024年、国連難民高等弁務官事務所)。近年は経済危機と2023年の地震、空爆による民間インフラの破壊などにより、人びとはさらなる苦境に追い込まれています。
国境なき医師団(MSF)の活動は、流動的な情勢と、旧シリア政府から許可を与えられなかったことで大きく制限されてきました。MSFはアクセス交渉が可能な北西部や北東部で、病院や診療所を運営・支援し、移動診療を通じて医療を提供してきました。
政権の崩壊後、一部の地域では衝突が続いています。地元当局によると、8万人超がシリア北西部のアレッポ北部からシリア北東部のタブカ、ラッカ、ハサカに避難。北東部地域での人道ニーズの高まりを受け、MSFは新たに避難民となった数万人の人びとへ緊急の医療・人道援助を提供しています。さらに避難民が増える可能性もあり、MSFは民間人の保護と国際社会による支援の拡大を求めています。
政権の崩壊後、一部の地域では衝突が続いています。地元当局によると、8万人超がシリア北西部のアレッポ北部からシリア北東部のタブカ、ラッカ、ハサカに避難。北東部地域での人道ニーズの高まりを受け、MSFは新たに避難民となった数万人の人びとへ緊急の医療・人道援助を提供しています。さらに避難民が増える可能性もあり、MSFは民間人の保護と国際社会による支援の拡大を求めています。
Ⓒ Omar Haj Kadour
更新:2024年12月13日
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シリア北東部では
シリア北東部では、非感染性疾患に対応する基礎診療所を支援するほか、心のケアや心理に関する活動を行っています。また、栄養治療のための入院および外来病棟、救急処置室で活動。アルホールでは浄水プラントを運営し、アルホール・キャンプに住む人びとに安全な飲料水を提供しています。さらに、他の緊急事態に備えるとともに、はしかやコレラの流行に対応しています。
MSFは現在、最近まで旧シリア政府が支配していた地域では活動していません。


シリア北西部では
2023年2月には、トルコ南部とシリア北西部で大規模な地震が発生。5万9000人以上の死者と多数の負傷者が出たほか、住宅や医療施設に甚大な被害を引き起こしました。MSFは地震の直後から緊急対応を開始。シリア北西部に物資を搬入するほか、医療施設の再建や移動診療チームの派遣、被災者の心のケアにも取り組みました。


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