シリア

シリアでの国境なき医師団(MSF)の活動は

2011年から内戦が続いているシリア。1500万人が人道援助を必要とし、国内避難民の数は680万人にのぼります(2023年、国連難民高等弁務官事務所)。避難民の多くが女性と子どもで、大半の人が度重なる避難を強いられています。2020年以降はコロナ禍と経済危機でさらなる苦境に追い込まれています。

国境なき医師団(MSF)の活動は、流動的な情勢とシリア政府から許可を与えられないことで大きく制限されています。MSFはアクセス交渉が可能な北西部や北東部で、病院や診療所を運営・支援し、移動診療を通じて医療を提供しています。

2022年9月には、北部でコレラの流行が宣言されました。MSFは治療や感染予防を行うほか、避難民キャンプの水・衛生活動にも対応を行いました。

内戦、経済崩壊、新型コロナ、コレラの大流行と状況が悪化していた北西部で、2023年2月、大規模な地震が発生。MSFは地震の直後から対応を続けていますが、長年にわたりひっ迫していた医療体制は、震災でさらに厳しい状況に追い込まれています。

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