バングラデシュ

活動の概要

ミャンマー政府による大規模軍事作戦から逃れた大勢のロヒンギャ難民が、バングラデシュで避難生活を送る。難民キャンプでは基本的な権利や医療サービスへのアクセスが制限され、人びとは肉体的にも精神的にも追い詰められている。

2020年、国境なき医師団(MSF)はバングラデシュで新型コロナウイルス感染症流行下の保健医療継続を重視。ロヒンギャ難民や都市のスラム地区の困窮者への援助活動を維持しつつ、新型コロナウイルスに合わせて活動を調整した。

コックスバザール県では12の施設を運営し、ロヒンギャ難民と避難先の地域住民の両方に医療を提供。このうち3施設に重度の急性呼吸器感染症専用の隔離・治療センターを設置、他の6施設でも新型コロナウイルスの感染疑いのある患者用に治療区画を整備している。移動制限などの措置により援助対象者、人道援助団体、当局にも障壁が増え、医療の利用機会が奪われたため、MSFの外来診察数は半減が続き、急性の呼吸器疾患で受診する難民の数も減少した。

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新型コロナウイルス関連の活動に人員が必要となり、スタッフの感染予防も必要であったため、定期予防接種や疫学的調査・監視は規模縮小を強いられ、援助対象者との交流や衛生推進などの活動は全面的に中止せざるを得なくなった。

首都ダッカでは2つの都市型診療所を運営し、リプロダクティブ・ヘルスケア(性と生殖に関する健康)や、性別およびジェンダーに基づく暴力(SGBV)被害の医療・心理的治療を提供。職業病と診断された労働者の治療や、工場での予防的なケアとリスク評価といった産業保健業務にも携わっている。2020年は工場労働者を対象に約5000件の相談を行った。

MSFは1985年にバングラデシュで初めて活動。2020年はスタッフ1982人が活動し、3290万ユーロ(約40億1051万円)を支出した。

(2020年報告)

活動の実績

消毒した水の提供量(リットル) 10,000,000
外来診療件数 568,400
心のケア個別相談件数 27,400

(2020年実績)

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