レバノン

国境なき医師団(MSF)のレバノンでの活動は

経済危機の深刻化と政情不安により、国民の8割以上が貧困ライン以下の生活を余儀なくされているレバノン。同国の医療体制は基礎医療を提供することも難しい状況で、人びとは切実に支援を必要としています。また、レバノンは150万人のシリア難民、40万人のパレスチナ人、16万人以上の移民労働者を受け入れており、その多くは不安定な環境で暮らしています。
 
国境なき医師団(MSF)は、最も弱い立場に置かれた人びとへ、国籍を問わず無償で医療を提供。MSFのチームは、国内6つの県でリプロダクティブ・ヘルスケア(性と生殖に関する医療)、母子保健、心のケア、慢性疾患の治療、子どもたちの定期予防接種の提供に取り組んでいます。また、同国の医療体制の支援にも注力し、医療制度の強化および経済危機の影響を受ける地元団体の支援も実施。北部のトリポリでは、研修によるスタッフ育成や、医療施設への医薬品や医療物資の寄贈を行っています。2023年10月からは、不安定な状況が続くレバノン南部で避難した人びとを対象に移動診療を始めました。
 
イスラエルが2024年9月23日からレバノンの複数の地域を大規模に空爆したことを受け、MSFはさらに深刻化する人道ニーズへの対応を強化しています。

Ⓒ Dalia Khamissy
更新:2024年12月11日

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