レバノン

国境なき医師団(MSF)のレバノンでの活動は

経済危機の深刻化と政情不安により、国民の8割以上が貧困ライン以下の生活を余儀なくされているレバノン。国民の中で医療アクセスに差が大きいことが課題で、基礎医療を受けることさえ難しい人びとが多いのが現状です。

2024年9月、イスラエルによる爆撃と地上侵攻が激しくなったことを受け、国境なき医師団(MSF)は活動を拡大しました。首都ベイルート、山岳レバノン県、バールベック・ヘルメル県、アッカール県など被害の大きい地域に22の移動診療チームを派遣し、外傷治療心のケアを通じて医療施設を支援しました。

医療活動に加えて、避難所で衛生キットや毛布、マットレス、水などの必需品を配り、戦闘期間中は数百世帯に温かい食事も提供しました。

11月の停戦後、多くの避難民が破壊された自宅へと戻りましたが、恐怖から帰れない人びともいます。広範囲にわたるインフラの破壊、高額な医療費により、医療アクセスはいまも極めて限られています。 

© Dalia Khamissy
更新:2025年12月17日

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