チャド

チャドはアフリカ大陸の中央部に位置する内陸国で、現在深刻な人道危機に直面しています。人口の約40%が支援を必要としており、2024年の洪水により食料不安がさらに悪化。端境期には約370万人が深刻な食料不安の危機に直面しており、子どもや妊婦を含む多くの人びとが栄養失調のリスクにさらされています。2023年4月に隣国スーダンで内戦が勃発して以降、チャド東部にはスーダン難民とチャドへの帰還民を含む96万人以上が到着。南部やチャド湖周辺でも、暴力の影響で多くの人びとが避難を余儀なくされています。(2025年、国連人道問題調整事務所)

国境なき医師団(MSF)は、スーダン内戦による凄惨な暴力から逃れてきた難民および帰還民を支援するため、医療・人道援助活動を大幅に拡大しています。難民キャンプでは仮設病院を設置し、救急医療、小児・新生児医療、性と生殖に関するケアを提供するほか、心のケアや性暴力被害者・生存者への支援にも取り組んでいます。2024年にチャド全域を襲った壊滅的な洪水の際は、当局と連携して複数の緊急援助活動を実施。また、予防接種率の低さに対応するため、全国各地ではしかやジフテリアなどの集団予防接種にも注力しています。

Ⓒ Léa Gillabert/MSF
更新:2025年12月1日

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