チャド

活動の概要
チャドでは、2018年から国全域で猛威を振るっているはしかの流行対策と、マラリアや栄養失調などの健康問題に注力している。
2020年初めは、国内の広い範囲で引き続きはしかが流行。特に南部地域で患者が急増した。公衆衛生省は1~3月の疑い症例を7412件と報告している。
MSFは緊急対応チームが治療とワクチンの提供で地元保健当局を支援。はしかで何人ものの子どもを失った世帯もあり、治療を受けない、あるいは伝統的治療薬しか使わない患者が多いことがわかった。そこで地域のリーダーらと緊密に連携し、はしかの予防と、MSFの支援先医療施設で受けられる無償の治療について周知した。
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はしかの集団予防接種も行ったが、新型コロナウイルス感染症関連の規制により進められない地域もあった。
首都ンジャメナでは、例年通り、収穫高が減る6~9月に重度栄養失調児の治療を支援。 2020年は、すぐに食べられる栄養治療食(RUTF)の在庫切れが頻発したことから、MSFが補充に当たった。
モイサラ市では、女性と子どもを対象に村落から病院に至るまでの各段階で医療を受けやすくなるよう活動を継続。また、季節性マラリアの大規模な化学的予防活動を実施し、この病気による合併症のリスクから子どもたちを守っている。
新型コロナウイルス感染症の大流行に対応する当局への支援として、ンジャメナの基幹病院に高流量酸素濃縮器を寄贈し、重症患者の治療体制を強化。さらに医療・物流両面の支援や健康教育を行ったほか、マスクなどの物資を配布した。
MSFは1981年にチャドで初めて活動。2020年はスタッフ330人が活動し、1170万ユーロ(約14億2623万円)を支出した。
(2020年報告)
活動の実績
外来診療件数
165,700
マラリアの治療件数
91,800
はしかの予防接種数
60,700
(2020年実績)
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