エチオピア

エチオピアでの国境なき医師団(MSF)の活動は

経済危機、紛争、洪水、干ばつ、感染症の流行などの影響により、多くの人びとが人道危機に直面するエチオピア。いまも全土で2100万人以上に人道支援が必要だとされています。(2025年、国連人道問題調整事務所)

国境なき医師団(MSF)は、地元住民だけではなく、国内避難民や南スーダンからの難民など、さまざまな人びとの医療ニーズに対応を続けています。2024年には同国7州で活動。基礎医療、救急医療、移動診療などを提供するとともに、はしかやコレラなどの感染症に対する予防接種と治療も実施。栄養失調への対応や小児科支援、性別・ジェンダーに基づく暴力の被害者の治療にも取り組むほか、水・衛生面での支援も行いました。また、カラアザールやヘビ咬傷(こうしょう)などの顧みられない熱帯病(NTDs)の予防と治療にも引き続き注力。多岐にわたる取り組みを通じて、人びとへ援助を提供しています。

エチオピアでは紛争により医療への攻撃が多発し、多くの医療施設が被害を受けました。2021年にはMSFの3人のスタッフが殺害される事件が発生。MSFは引き続き、紛争当事者に対しスタッフの死に対する説明責任を求めており、それがエチオピアにおける人道援助従事者の安全向上につながることを望んでいます。

Ⓒ Gabriella Bianchi/MSF
更新:2025年11月28日

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