エチオピア

エチオピアでの国境なき医師団(MSF)の活動は

経済危機、紛争、洪水や大干ばつなどの影響により、多くの人びとが長期にわたる避難生活を強いられているエチオピア。いまも全土で2000万人が人道支援を必要としているとされます。(2024年、国連人道問題調整事務所)

国境なき医師団(MSF)は、地元住民だけではなく、国内避難民やスーダンからの難民など、さまざまな人びとの医療ニーズに対応を続けています。2023年には同国10州で活動。保健省と連携し、基礎医療、専門医療、移動診療などを提供するとともに、はしかやコレラ、カラアザールなどの感染症に対する予防接種と治療も実施しました。また、栄養失調への対応や小児科支援、心のケア、性別・ジェンダーに基づく暴力の被害者の治療にも取り組むほか、水・衛生面での支援や医療物資の寄贈も行いました。多岐にわたる活動を通じて、人道危機に直面している人びとへの援助活動に取り組んでいます。

エチオピアでは紛争により医療への攻撃が多発し、多くの医療施設が被害を受けました。2021年にはMSFの3人のスタッフが殺害される事件が発生。この事件を受け、一部の活動が停止に追い込まれました。MSFは引き続き、紛争当事者に対しスタッフの死に対する説明責任を求めています。

Ⓒ Gabriella Bianchi/MSF
更新:2024年12月11日

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