【動画】新型コロナウイルス:インド、重症化リスクの高い結核患者を支える

2021年05月21日掲載

感染予防のため石鹸を配布するMSFスタッフ © Premananda Hessenkamp感染予防のため石鹸を配布するMSFスタッフ © Premananda Hessenkamp

新型コロナウイルス感染症の急速な感染拡大が続くインド。5月19日には1日の死者数が4500人を超え、過去最多となった(世界保健機関)。

国境なき医師団(MSF)は、人口密集都市であるムンバイで4月23日から新型コロナウイルスの緊急対応を再開。ムンバイでは住民の4割以上が衛生設備の整っていない環境に暮らしているため、感染のリスクが非常に高い。MSFはスタッフを増員し、患者の治療や感染予防にあたっている。 

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コロナ禍の結核治療

感染拡大の中で懸念されるのが、新型コロナウイルスに感染した際に重症化リスクの高い、薬剤耐性結核を患う人びとだ。その中には、HIVや糖尿病を併発している人も少なくない。長期にわたる投薬治療が必要だが、ロックダウン(都市封鎖)のため病院に薬を受け取りに行けなくなった人たちもいる。また、コロナの感染を恐れて、診察に行くのをためらう人たちもいる。

コロナへの対応で医療がひっ迫する中で、どのように結核の治療を提供し続けられるか──。MSFは、オンライン診療や薬の宅配などを導入し、薬剤耐性結核の患者が治療を続けられるよう支援。現場で医療チームリーダーを務めるアパルナ・イェルが、その必要性を語る。 

故郷に帰っても治療を続けられるように

MSFがムンバイで支援している薬剤耐性結核の患者の多くは、仕事を求めて地方からムンバイにやって来てスラムに暮らしている人びとだ。コロナで日雇いの仕事がなくなると、故郷に帰らざるを得なくなる。しかしこれは、大切な治療を途中で中断することにつながる。地方では必要な薬を手に入れることが難しいからだ。

そのためMSFは、ムンバイから離れる患者と連絡を取り合い、故郷の保健所に薬を送って治療が続けられるよう支援している。また、電話でのカウンセリングも行い、コロナで仕事を失いながら結核治療を続ける患者たちの心のケアにもあたっている。

いま、多くの医療資源が新型コロナ対応にあてられているため、結核やHIVなどを患う人びとの治療環境は厳しくなっている。そのような状況下でも必要な治療を続けられるよう、それぞれの患者のニーズに合わせたサポートを行っていく。 

薬剤耐性結核の治療について話し合うMSFのスタッフ © Premananda Hessenkamp薬剤耐性結核の治療について話し合うMSFのスタッフ © Premananda Hessenkamp

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