新型コロナウイルス:ギリシャ当局からの圧力により、コロナウイルス隔離施設活動停止へ
2020年08月03日掲載
活動を停止したレスボス島の新型コロナウイルス感染症隔離施設 © MSF/Ihab Abassi
1万5000人以上の難民が暮らす、ギリシャのレスボス島にあるモリア難民キャンプ。そこから数百メートルほどの場所にある、国境なき医師団(MSF)の新型コロナウイルス感染症隔離施設が、ギリシャ当局の圧力を受けて閉鎖に追い込まれた。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、MSFは2020年5月に隔離施設を開設。感染が疑われる患者の隔離や治療を行っていたが、現地当局から課せられた不当な罰金および刑事告発の可能性により、施設閉鎖という苦渋の選択を余儀なくされた。
この施設の閉鎖により、キャンプで感染が広がった場合の被害は甚大なものになると懸念される。
封鎖されたギリシャの難民キャンプ、高まる新型コロナウイルスへの感染リスク
3月、新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、ギリシャ政府は全国的なロックダウンを実施したが、モリア難民キャンプは依然として封鎖状態にある。政府は、トイレも手洗い場も不足するような劣悪な環境に人びとを抑留し続けている。
新型コロナウイルスに対して非常に脆弱な状態にある避難民から必要な医療を奪う行為に対し、MSFは強く抗議するとともに、人びとを安全な場所に移すことを引き続き求めていく。
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