イベント報告

【イベント報告】エンドレスジャーニー展・広島・札幌 ~終わらせたい、強いられた旅路~

2023年09月07日
20リットルの水を運ぶ体験コーナー(広島会場) © MSF
20リットルの水を運ぶ体験コーナー(広島会場) © MSF

紛争や迫害、暴力や貧困によって住まいを追われ、難民や国内避難民となった人は1億1千万人*を超えました。移動を強いられ、終わりの見えない命がけの旅を続ける人びとの置かれた現状と、国境なき医師団(MSF)の活動を伝える、体験・思考型の企画展「エンドレスジャーニー展」を、7月3日から9日の7日間、広島市の紙屋町シャレオ中央広場にて、8月30日から9月3日までの5日間、札幌市のアリオ札幌にて開催しました。  
*国連難民高等弁務官事務所(2023年)

このイベントは「エンドレスジャーニー ~終わらせたい、強いられた旅路~」キャンペーンの一環として2019年に東京で開催し好評を博した展覧会で、これまで東京、大阪、福岡で開催し、合計で4800人以上が来場。今年開催した広島、札幌では合計3400人を超える幅広い世代の方々に来場いただきました。

会場では、地中海、アフリカのチャド湖周辺、中東シリア、アジアのロヒンギャ難民、中米の5つの人道危機にフォーカスし、難民や移民の人びとの置かれた状況や声を、大型の写真や映像、実際に現地で使用した物品などを通して伝えました。

札幌会場ではスタンプラリーも開催 © MSF
札幌会場ではスタンプラリーも開催 © MSF
スタッフによる展示解説ツアーも大盛況。 子どもたちも真剣に説明に聞き入っていました © MSF
スタッフによる展示解説ツアーも大盛況。 子どもたちも真剣に説明に聞き入っていました © MSF

日頃からご支援いただいている皆さま、いつかMSFに参加したいと思っている学生さん、今回の展示を通して初めてMSFの活動を知った方々。
それぞれの思いを胸に、熱心に時間をかけて展示をご覧いただき、また会場やアンケートでは、たくさんの貴重なメッセージをいただきました。

小学生

早く大人になりたいと思いました。
勉強をがんばって医者になりたいと思いました。

30代女性

4歳の娘と参加しました。子供の目線でも見える展示だったので、興味を持って質問も色々してきて、連れてきてよかったと思っています。

10歳

いままでしらなかった、たいへんなできごとがおこっていてびっくりしました。
いまの日本ではありえないたいへんなできごとが、このせかいでいまおこっていることをしりました。たいへんたのしくていろいろなちしきをしりました。
せかいでこまっている人をたすけて、こまっている人をすくなくしたいです。ありがとうございました。しょくひんロスもないようにしたいです。

40代

子どもたちの学びのいい機会にさせていただきました。
大人も知らないこと(知ったつもりになっている)現地の暮らしに胸が痛みました。

札幌会場では9月2日(土)に、MSF日本会長と派遣回数19回のベテラン医師によるトークイベント「世界の人道危機の現場と国境なき医師団の活動」を行いました。トークイベントの様子はこちらからご覧いただけます。

MSFは来年もさまざまなイベントを開催していきます。活動地で目の当たりにした人道危機やそこに生きる人びとの声を伝え、ぜひ日本の皆さまと一緒に、ポジティブな変化を起こしていけることを願っています。

札幌会場ではボランティアの皆さんにもご協力いただきました。<br> 中には将来、MSFの医師として活動することを目標にしている方も © MSF<br>
札幌会場ではボランティアの皆さんにもご協力いただきました。
中には将来、MSFの医師として活動することを目標にしている方も © MSF
会場ではたくさんの方に温かいコメントやご支援をいただき、ありがとうございました © MSF
会場ではたくさんの方に温かいコメントやご支援をいただき、ありがとうございました © MSF

この記事のタグ

関連記事

活動ニュースを選ぶ