「病気の子どもたちに笑顔を」 “ピエロ”を演じる病院スタッフの思い
2018年11月21日重い病気をわずらい、救命救急科で闘病する子どもたち。入院生活の楽しみは、時おり病棟に現れる”ピエロ”です。
ピエロの正体は、国境なき医師団(MSF)のイラク人スタッフ、ムラド。普段は医療通訳者として働いていますが、時間を見つけては子どもたちの病床を訪問しています。
ここは、過激派勢力「イスラム国」(IS)の支配下にあったイラク北部シンジャル。イラクの少数派ヤジディ教徒が多く暮らすこの町で、MSFの病院はわずかに残された命綱です。
ムラドは今年7月”ホスピタル・クラウン(遊びを通じて小児患者の心をケアする臨床道化師)“の資格を取りました。「病気と闘う子どもたちの支えになりたい」——その一心で、今日も病室に笑顔を届けます。