プレスリリース
人道援助をめぐる諸問題を共に考える 「人道援助コングレス東京2026」を開催 ~変容する世界秩序と人道主義のこれから~ 5月25日~27日
2026年04月22日
国境なき医師団(MSF)は、人道援助をめぐる諸問題を共に考える「人道援助コングレス東京2026」を、5月25日(月)から27日(水)の3日間、「変容する世界秩序と人道主義のこれから」をテーマに開催します。不確実性を増す国際秩序の中で人道主義が直面する課題を見つめ、人道援助を将来に向けてどのように継続・発展させていくべきかを、参加者の皆さまと共に考えます。
開催の背景
第7回目の開催となる今回は、現場の事情を知る識者らが、パレスチナや南スーダン、医療への攻撃、災害・紛争下におけるメンタルヘルスといった議題について意見を交わします。変容する世界秩序における人道主義のこれからについて、議論が深まる場となることを期待します。
MSFは、日本において人道援助をめぐる諸問題を共に考える場をつくりたいと考え、2020年より「人道援助コングレス東京」というプラットフォームを開設し、毎年開催しています。国際協力分野の関係者(実務者、政策立案者、研究者等)間の対話促進を目的とする場ですが、人道危機を取材するジャーナリスト、民間企業の方々や国際協力を学ぶ学生など、人道援助に関心を持つすべての人がご参加いただけます。
開催概要
ベルサール高田馬場 会議室1
プログラム(登壇者敬称略)
セッション一覧
- 5月25日(月)17:00~18:35
- 【オープニング&オンラインセッション1】 パレスチナ—人道主義が岐路に立つ時
- 5月25日(月)19:00~20:30
- 【オンラインセッション2】 国連安保理決議2286号採択から10年—止まない医療への攻撃
- 5月26日(火)17:00~18:30
- 【オンラインセッション3】 災害・紛争下におけるメンタルヘルス—見えない傷にむきあう
- 5月26日(火)19:00~20:30
- 【オンラインセッション4】 南スーダン—縮小する国際援助と増大する人道ニーズ
- 5月27日(水)16:30~18:20
- 【ハイブリッドセッション&クロージング】 変容する世界秩序と人道主義のこれから
5月25日(月)17:00~18:35
【オープニング&オンラインセッション1】
パレスチナ—人道主義が岐路に立つ時
5月25日(月)19:00~20:30
【オンラインセッション2】
国連安保理決議2286号採択から10年—止まない医療への攻撃
紛争下での医療活動の保護を各国に求める国連安全保障理事会決議2286号の採択から、今年5月で10年を迎える。しかし現在、武力紛争における医療への攻撃は前例のない水準にまで激化している。世界保健機関(WHO)によると、2025年には医療施設に対する攻撃が1370件以上記録され、その内訳はウクライナが581件、パレスチナが460件、続いてミャンマー、スーダンとなっている。死者数で見ると、最も被害が深刻なのはスーダンで、1620人が死亡している(2026年4月6日時点、WHO)。医療への攻撃を止めるために、いま国際社会がなすべきことは──本セッションでは、現在の実態を把握するとともに、決議10周年の節目に発信されるイニシアチブなどの取り組み、説明責任のメカニズム、不処罰の現実など、多角的な視点から議論する。
パネリスト:
スリム・スラマ(世界保健革新サミット(WISH)代表責任者)
越智萌(立命館大学大学院国際関係研究科 准教授)
マリア・ゲバラ(国境なき医師団 医療主事) 他
モデレーター:
村田慎二郎(国境なき医師団日本 事務局長)
5月26日(火)17:00~18:30
【オンラインセッション3】
災害・紛争下におけるメンタルヘルス—見えない傷にむきあう
5月26日(火)19:00~20:30
【オンラインセッション4】
南スーダン—縮小する国際援助と増大する人道ニーズ
2025年12月末の時点で、推定930万人、すなわち人口の約70%が人道支援を必要としており、戦闘の激化により2025年に新たに34万2000人以上が避難を余儀なくされ、保護上のリスクが急増する一方で、人道アクセスは深刻に制限された。
公衆衛生の状況も急速に悪化。南スーダンでは独立以来最悪となるコレラ流行が発生し、少なくとも560万人が保健医療支援を必要とする中、世界的な援助資金削減や国際的関心の低下によって、保健・医療セクターでは2025年に必要とされた援助額の25.1%しか資金が集まらなかった。 また、ジョングレイ州では、現在、暴力が再び激化し、医療への攻撃や大規模な避難が発生するとともに、MSFの活動においてもワクチン接種、マラリア予防活動など一部医療活動を停止せざるを得ない状況となっている。
南スーダンは、2011年の独立時から国際社会の注目と支援を受け、日本からも自衛隊が国連平和維持活動(PKO)として派遣され、数多くのNGOが現地で活動し、メディアでも比較的報道が多かった国である。しかし近年、国際的な関心は薄れ、日本においても南スーダンは忘れられた危機となりつつある。
本セッションでは、紛争の悪化、人道スペースの縮小、そして資金削減の影響が重なり合う中で、人びとの苦境がいっそう深まる南スーダンの現状を取り上げる。かつて国際的な関心を集めたこの国に、再び目を向ける機会としたい。
5月27日(水)16:30~18:20 ※オンラインは18:05まで
【ハイブリッドセッション&クロージング】
変容する世界秩序と人道主義のこれから
※登壇者は随時更新され、最新情報をウェブサイトに掲載します。
人道援助コングレス東京2026 ~変容する世界秩序と人道主義のこれから~
https://www.msf.or.jp/congress/




