プレスリリース
バングラデシュ:全土ではしか感染が急増──ロヒンギャ難民キャンプで予防接種の強化を
2026年05月07日
バングラデシュ全土ではしかの感染者が急増している。これを受け国境なき医師団(MSF)は、ロヒンギャ難民キャンプがあるコックスバザールでの医療援助を強化、キャンプや周辺の難民受け入れ地域で感染した子どもたちの治療を行うとともに、現地保健当局による予防接種も支援している。
はしかの集団感染を防ぐには高いワクチン接種率が決め手となるため、MSFは、流行の発生時に行う予防接種だけでなく、定期予防接種プログラムへの継続的な投資が不可欠だと訴える。
感染拡大のリスクが高い過密なキャンプ
4月19日、ジャムトリ・キャンプに新しい隔離病棟を開設しました。ここはすべてのキャンプからの患者を受け入れる拠点となっています。しかしすでに定員に達しているため、病床数を倍増させる準備を進めています。
MSFバングラデシュ医療コーディネーター ミーケ・スティーンセン
重症化する患者の割合が高いことも懸念される。ゴヤルマラ母子病院では、はしか患者の40%が入院治療を必要とし、中には集中治療を要する患者もいた。クトゥパロン病院では、20日間の期間に受け入れた71人の患者のうち、15人は症状が重く入院治療を要した。
予防接種で予防できるはしか
感染拡大を緊急に食い止めるため、MSFは4月26日にロヒンギャ難民キャンプで保健当局が開始した予防接種を支援している。はしかは飛沫感染する世界で最も伝染力の強いウイルス性疾患の一つであるため、迅速な対応が重要だ。はしかは特に子どもに影響を及ぼし、特に医療へのアクセスが限られた過密な環境では、肺炎や栄養失調、さらには死に至る重篤な合併症を引き起こす恐れがある。
スティーンセンはこう話す。
「この病気は、安全で低コストかつ非常に効果的なワクチンを2回接種することで予防することができます。しかし、集団感染を防ぐには、その集団の少なくとも95%がワクチンを接種していることが必要です。現状を見ればわかるように、キャンプでも周辺地域でも、接種率は依然として低すぎます。
流行の発生に対応して行う大規模ワクチン接種と並行して、定期予防接種プログラムへの継続的な投資が不可欠です。どちらか一方だけでは足りないのです。
MSFバングラデシュ医療コーディネーター ミーケ・スティーンセン
MSFはコックスバザールで、ジャムトリおよびハキムパラの診療所、丘の上病院、クトゥパロン病院、ゴヤルマラ母子病院など、ロヒンギャ難民キャンプ内およびその周辺の複数の施設ではしか患者の治療を行うとともに、健康推進活動を実施している。1月1日以降、MSFははしかの疑いがある患者や確定診断を受けた患者350人を治療し、そのうち103人は合併症を伴っていた。




