イベント報告

チョッパー、国境なき医師団の公認サポーター就任発表会に登場──原作者・尾田栄一郎氏描き下ろしイラストも初披露

2026年04月24日
東京都内で2026年3月20日に開かれた、トニートニー・チョッパーの国境なき医師団(MSF)公認サポーター就任発表会 © MSF
東京都内で2026年3月20日に開かれた、トニートニー・チョッパーの国境なき医師団(MSF)公認サポーター就任発表会 © MSF

『ONE PIECE』(尾田栄一郎・著/集英社刊)の人気キャラクター、トニートニー・チョッパーが国境なき医師団(MSF)の公認サポーターに就任し、3月に東京都内で発表会が開かれた。

発表会にはチョッパーが登場したほか、集英社の中野博之・ONE PIECEメディア担当編集長、作家でクリエイターのいとうせいこうさん、MSFインターナショナル会長のジャビド・アブデルモネイム医師の3人が出席し、公認サポーター就任を祝福した。

ジャビドは「ウェルカム、チョッパー!」と呼びかけ、チョッパーと共にMSFの活動や、紛争や災害で取り残された人びとの現実を広く伝えていきたいと期待を寄せた。

“万能薬”の夢、MSFと重なる思い

小さな体に、大きな頭。顔の真ん中にあるのはかわいらしい青っ鼻。トレードマークのピンクとブルーの帽子からは、2本の角が顔をのぞかせる。

「公認サポーター就任、おめでとうございます!」

司会のかけ声に合わせ、会場の拍手に迎えられてステージ脇から登場したのは、“麦わらの一味”の船医・トニートニー・チョッパーだ。 

会場の拍手と共に登場したチョッパー(左)=東京都内で2026年3月20日 © MSF
会場の拍手と共に登場したチョッパー(左)=東京都内で2026年3月20日 © MSF


チョッパーは「ヒトヒトの実」を食べて人間の能力を得たトナカイで、恩人・Dr.ヒルルクの遺志を継いで医師となった。夢は「万能薬になること。なんでも治せる医者になること」。冒険と戦いの中で、けがや病気に苦しむ人びとを分け隔てなく助けてきた。

一方で、MSFは国際的な医療・人道援助団体として、70を超える国と地域において独立・中立・公平の原則のもとで活動している。人種や宗教、政治的立場に関わらず、紛争地や自然災害の被災地などで危機に直面する人びとへ緊急医療を届ける。

今回、チョッパーの信念がこうしたMSFの活動理念に重なるものがあると考え、公認サポーターの就任に至った。

描き下ろしのコラボイラストを披露

発表会の冒頭で、原作者の尾田氏による描き下ろしイラストが初めて披露された。


イラストでは、チョッパーが首から聴診器を下げ、MSFロゴ入りのTシャツを身にまとっている姿が描かれている。背負っているのは、いまにもはち切れそうなパンパンの赤い緊急医療用バックパック。これは実際にMSFで使われているものをモデルにした。

また、小柄な体ながら、MSFのロゴが入った大きな旗を両手で抱えている。走る姿からは、医療が届かない人びとのもとへ駆けつけるという、MSFの精神を表すロゴ「ランニングパーソン」へのシンパシーも感じられるイラストとなった。

登壇者から歓迎と期待の声

その後、登壇者がチョッパーに喜びの声を寄せた。

まず、MSFインターナショナル会長のジャビドが第一声で「ウェルカム、チョッパー!」と新たな心強いサポーターの就任を歓迎。「象徴的なドクターであるチョッパーが仲間としてMSFを応援してくれることを本当にうれしく思う」と喜んだ。

そのうえで、今回のコラボレーションに込められた思いをこう語った。

コラボに込められた思いを語るジャビド・アブデルモネイム(右)=東京都内で2026年3月20日 © MSF
コラボに込められた思いを語るジャビド・アブデルモネイム(右)=東京都内で2026年3月20日 © MSF

世代も、文化も、大陸も超えて結ばれるこの連帯は、世界の厳しい環境の最前線で医療を届ける私たちに大きな意味を持ちます。これからMSFの活動地を訪れ、君の目で見たことを伝えてください。より多くの方々に医療・人道援助活動を知っていただき、紛争、感染症、災害から取り残された人びとが直面する現実を理解していただきたいです。

MSFインターナショナル会長 ジャビド・アブデルモネイム

続いてマイクを握った集英社の中野氏は「チョッパーのテーマ・モチーフでもある桜の季節に発表できたことをうれしく思います」とあいさつし、こう祝福した。

公認サポーター就任を祝福する中野博之氏=東京都内で2026年3月20日 © MSF
公認サポーター就任を祝福する中野博之氏=東京都内で2026年3月20日 © MSF

敵や味方に関係なく、傷ついたたくさんの人たちを治療するチョッパーの姿は、世界各地の最前線で医療活動をするMSFのサポーターとして本当に適任だと感じています。そして世界中のONE PIECE、チョッパーファンに喜んでいただけると確信しています。チョッパー、就任おめでとう。チョッパーが世界の“万能薬”になるのをどうぞ応援よろしくお願いいたします。

集英社ONE PIECEメディア担当編集長 中野博之氏

お祝いの言葉を贈られ、小躍りして喜ぶ素直な性格のチョッパーを見て、中野氏は「うれしそうだなぁ」と声をかけた。

各界からも祝福

さらに、各界の関係者もチョッパーの公認サポーター就任を祝福した。

MSFの活動を2016年から10年にわたって取材してきた作家・クリエイターのいとうせいこうさん。これまで8カ国・地域の活動地を訪れた“先輩”として、こう言葉をかけた。

チョッパーのサポーター就任を祝う、いとうせいこうさん=東京都内で2026年3月20日 © MSF
チョッパーのサポーター就任を祝う、いとうせいこうさん=東京都内で2026年3月20日 © MSF

本当に素晴らしい助っ人がやってきてくれて心強いです。「医療」と「人道」という軸で集まっている団体を、これからはチョッパーと一緒に追いかけます。世界が混迷を極める中でも、平和を求め、人の心の奥にある良心を自ら見放してしまわないように活動していきたいです。チョッパー、ありがとう。

作家・クリエイター いとうせいこうさん

さらに、アニメなどでチョッパーの声を担当している声優・大谷育江さんからもメッセージが寄せられ、司会によって代読された。

会場では大谷育江さんから寄せられたメッセージが映し出された=東京都内で2026年3月20日 © MSF
会場では大谷育江さんから寄せられたメッセージが映し出された=東京都内で2026年3月20日 © MSF

チョッパー、国境なき医師団公認サポーター就任おめでとうございます!麦わらの一味の船医であるチョッパーが、国境なき医師団の活動を応援していくことになって嬉しいです。今年はチョッパーの年なので、実写版とアニメも見てくださいね!

アニメ『ONE PIECE』 チョッパー役 大谷育江さん

サポート活動、次々に

これから予定されている、チョッパーによるサポート活動の概要も発表された。

まず、ウェブサイト上にコラボ特設サイトが開設された。チョッパーによるサポート活動をまとめて見ることができる。多言語に対応しているため、世界中からアクセス可能だ。

次に、MSFの活動をチョッパーと一緒に知ることができる公式の紹介冊子を制作中であることも明かされた。今後、特設サイトで閲覧できるようになるほか、MSFの各種講演や広報イベントで配布される予定。

公式紹介冊子「国境なき医師団ってなんだろう?」にチョッパーがナビゲーターとして登場する
公式紹介冊子「国境なき医師団ってなんだろう?」にチョッパーがナビゲーターとして登場する


また、チョッパーが現代の日常世界で生活する様子を紹介するプロジェクト「CHOPPERʼs」を通じて、MSFの活動を紹介していく。“知る旅”として世界を訪れるチョッパーと共に活動の様子を見ることができる。CHOPPER’sの公式サイトやインスタグラム、Xアカウント、コラボ特設サイトで公開される。

チョッパーがMSFインターナショナルの事務所があるスイスを訪れる「CHOPPERʼs」(右)も公開された=東京都内で2026年3月20日 © MSF
チョッパーがMSFインターナショナルの事務所があるスイスを訪れる「CHOPPERʼs」(右)も公開された=東京都内で2026年3月20日 © MSF


さらに、MSFの活動を支援するチャリティー販売用のオリジナルグッズも制作予定だ。詳細は後日、コラボ特設サイトやCHOPPER’sのSNSで改めて発表される。

©Eiichiro Oda/Shueisha ©CHOPPER’s Friends ©MSF
©Eiichiro Oda/Shueisha ©CHOPPER’s Friends ©MSF

「チョッパー、よろしくね!」

サポート活動の発表を終え、ジャビドは「MSFのスタッフはこの瞬間も70を超える国や地域で人びとに寄り添い、医療を届けています。チョッパーは私たちの人道理念を共有し、活動を応援してくれる心強い存在です」と重ねて感謝の意を表した。

発表会の最後に、日本語で「ありがとうございます。チョッパー、よろしくね!」と声をかけて締めくくった。

ジャビド(中央右)は発表会の締めくくりに、チョッパーへ「よろしくね!」と声をかけた=東京都内で2026年3月20日 © MSF
ジャビド(中央右)は発表会の締めくくりに、チョッパーへ「よろしくね!」と声をかけた=東京都内で2026年3月20日 © MSF

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