イベント報告

【イベント報告】エンドレスジャーニー展・大阪 ~終わらせたい、強いられた旅路~

2022年11月07日
© MSF
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紛争や迫害、暴力や貧困によって住まいを追われ、難民や国内避難民となった人は一億人*を超えました。移動を強いられ、終わりの見えない命がけの旅を続ける人びとの置かれた現状と、国境なき医師団(MSF)の活動を伝える、体験・思考型の企画展「エンドレスジャーニー展」を、10月6日から10日の5日間、大阪市のカンテレ扇町スクエアで開催しました。  
*国連難民高等弁務官事務所(2022年)

このイベントは「エンドレスジャーニー ~終わらせたい、強いられた旅路~」キャンペーンの一環として2019年に東京で開催し好評を博した展覧会で、コロナ禍の延期を経て2年ぶりに開催。感染対策を講じた上で8月に開催した福岡では800人以上の方に、そして今回大阪では1500人以上の方にご来場いただきました。

福岡会場の様子はこちらからご覧いただけます。

会場では、地中海、アフリカのチャド湖周辺、中東シリア、アジアのロヒンギャ難民、中米の5つの人道危機にフォーカスし、難民や移民の人びとの置かれた状況や声を、大型の写真や映像、実際に現地で使用した物品などを通して伝えました。

MSF看護師から難民キャンプに設置するトイレについて説明を聞く高校3年生。将来は救急医としてMSFで活動するのが夢 © MSF
MSF看護師から難民キャンプに設置するトイレについて説明を聞く高校3年生。将来は救急医としてMSFで活動するのが夢 © MSF
MSFでの活動を検討している看護師のお二人。MSF手術室看護師の白川優子と © MSF
MSFでの活動を検討している看護師のお二人。MSF手術室看護師の白川優子と © MSF

日頃からご支援いただいている皆さま、いつか国境なき医師団に参加したいと思っている学生さん、今回の展示を通して初めて国境なき医師団の活動を知った方々。
それぞれの思いを胸に、熱心に時間をかけて展示をご覧いただき、また会場やアンケートでは、たくさんの貴重なメッセージをいただきました。

支援者

こうした状況を引き起こしているのが自分と同じ世代だと思うと複雑な思いだ。昔日本にもこういった時代があった。孫には自分の体験を伝えるようにしている。このイベントにも孫を連れて来たい。

支援者

迫力のある大型パネルの写真を前に、言葉を失った。思わず写真の中の人に手を差し伸べたくなった。目に見えない一人一人の意識が、闇を光に変えていく。まずは自分の中の意識を変え、周囲にポジティブな影響を与えていくことが、これからの時代特に大切だと思う。

会社員男性

最近子どもが生まれたので、「母子保健」コーナーで読んだお産の環境に驚愕した。

70代定年退職

授業参観のひとつとして孫たちに見せたいと思いました。

20代学生

いろいろな展示を拝見できて、世界の現状やMSFの活動を知ることができてよかったです。
将来看護師になり、MSFの一員として活動できるように頑張ります。

会場では10月8日(土)に、迫害を受け5年以上避難生活を余儀なくされているロヒンギャの人びとに光を当てたトークイベントを行いました。

「ひとりの声は小さくても、多くの声が集まれ、その声はうねりとなり、現状を変えられると信じて。だから私たちは声を上げ続ける。」

MSFは来年もさまざまなイベントを開催していきます。活動地で目の当たりにした人道危機やそこに生きる人びとの声を伝え、皆さまと一緒に考え、行動を起こしていけることを願っています。

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