【動画】南アフリカを襲う結核 まん延をくい止める3つの目標

2020年11月30日掲載

「結核と診断されたことを家族に打ち明けたところ、ひどく責められた末に家を追い出されてしまいました」そう語るのは、国境なき医師団(MSF)で結核の治療を受けたピンディレ・クマロさん。HIV感染者の最大の死因である結核は世界の死因上位10位に入っており、この病気を患った人びとは、彼女のように家族や友人、時には医療者従事者からの差別や偏見に苦しむことが少なくない。

MSFは2011年から南アフリカ東南部クワズル・ナタール州エショウエで、患者と町の住民を対象にしたHIV感染症ケアを試験的に導入し、成果をあげた。そして今回この活動で得た知識を活かし、同地域における結核のまん延抑止に取り組んでいる。

結核への対策として、MSFが掲げる目標は3つ。一つ目は予防策の強化、二つ目は検査の拡充と未診断の患者の把握、そして三つめは治療成績の向上だ。南アフリカにおける結核の罹患率は世界的に見ても非常に高い水準にあるものの、その一方で正しい対応をすれば治せる病気でもある。MSFではこれら三つの施策を組み合わせ、感染の流行を最小限に抑えるための総合的な対策に取り組んでいる。 

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