治療の遅れが命を奪う 毒ヘビに腕をかまれた少女は手術を繰り返し……

2019年05月30日

夜中に家に入りこんできたヘビ。蚊帳の外に出ていた少女の腕に近づき…。

南スーダンの農村部では、毒ヘビにかまれる被害があとを絶たない。10歳のアウィエンさんも、ヘビに右腕をかまれてしまった。伝統的な治療は効果がなく、アゴクにある国境なき医師団(MSF)の病院で治療を受けた。

ヘビ咬傷の治療に使われる抗毒素は値段が高く、最も必要としている農村部の人びとには手が届かない。常備している病院も少なく、治療が遅れて重症化する場合もある。アウィエンさんも、病院に来たときには手足が麻痺し、手術が必要だった。何度も手術を受け、幸いにも腕と命は助かった。だが、病院にも来られずに亡くなってしまう人も多くいる。 

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