【動画】海に沈みゆく人びと、その手をつかんで——地中海での救助活動

2020年08月31日

 暴力や虐待から逃れ、北アフリカのリビアから命の危険を冒して地中海を渡る人が後を絶たず、大勢の犠牲者が出ている。

しかし欧州連合(EU)加盟国政府は、避難者を守る義務を放棄。海難者の救助を拒否し、援助が必要な人びとを海上に放置し、さらにはリビア沿岸警備隊による渡航者の拿捕(だほ)と強制送還を支援している。

国境なき医師団(MSF)は、独NGO「シーウォッチ」と共同し、地中海中央部での捜索・救助活動を再開。8月22日から24日の間には、子ども56人を含む202人を救出した。さらにその後、救助船「ルイーズ・ミシェル」に救出された145人以上を受け入れ、8月30日時点で、約350人の人びとに船上で援助を提供している。

「安全に暮らしたい——」ただそれだけの願いも叶わず、地中海に沈みゆく人たちがいる。助けを求めるその手をつかむため、MSFの活動はこれからも続く。

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