【動画】何も持たず、野宿する日々… ブルキナファソ 史上最悪の人道危機の中で

2022年10月28日

「動くものは手当たり次第、銃撃されました。子どもも、女性も、お年寄りも……」

西アフリカの内陸国ブルキナファソでは、暴力の激化により人道危機が急速に悪化している。武装勢力の衝突の影響で多くの人びとが国内避難民となり、人道援助が急務だ。

ブルキナファソでは全土で、今まで以上に人道援助を強化しなければいけません。食料、水と衛生、医療は特に緊急の対応が必要です

国境なき医師団(MSF)のプロジェクト・コーディネーター、アルファロック・アグアルムスタキンはそう話す。

大勢の人が避難したカヤの競技場の様子 Ⓒ MSF/Mohamed El-Habib Cisse
大勢の人が避難したカヤの競技場の様子 Ⓒ MSF/Mohamed El-Habib Cisse

中北部の町カヤでは、昨年12月以降、何百人もの人びとが地域の競技場に避難した。彼らは野外キャンプと化した競技場で、呼吸器疾患や下痢、マラリアなどの病気のリスクにさらされながら過ごしている。

MSFが運営する移動診療所に並ぶ人びと Ⓒ MSF/Mohamed El-Habib Cisse
MSFが運営する移動診療所に並ぶ人びと Ⓒ MSF/Mohamed El-Habib Cisse
MSFは、カヤの競技場で移動診療所を運営。基礎医療を無償で提供し、石けんや毛布、貯水容器などの救援物資の配布も行っている。人びとのニーズを満たすためには、今後も医療・人道援助の拡大が必要だ。

この記事のタグ

関連記事

活動ニュースを選ぶ