ショッピングセンター攻撃で130人負傷──繰り返される医療や民間人への攻撃:ウクライナ

2026年08月24日
攻撃を受けたウクライナ南部ドニプロペトロウシク州クリブイリフのショッピングセンター=2026年8月21日 © Roman Mykhalchuk
攻撃を受けたウクライナ南部ドニプロペトロウシク州クリブイリフのショッピングセンター=2026年8月21日 © Roman Mykhalchuk

8月21日の夕方、仕事を終えた人びとが帰宅する時間帯に、ウクライナ南部ドニプロペトロウシク州クリブイリフにある市内最大級のショッピングセンターが、ロシア軍の無人機(ドローン)によって攻撃された。クリブイリフは前線から約60キロの場所にある都市だ。 
 
攻撃は2度にわたって行われた。最初の攻撃による火災発生から約30分後、現場で救急隊員が活動している最中に、2度目の攻撃が加えられた。この攻撃で少なくとも16人が死亡、子どもを含む130人が負傷した。

専門医療へつなぐ救急搬送

国境なき医師団(MSF)は、このような多数の死傷者が発生する事態に備え、市内で救急車サービスを支援している。

負傷者を救急車内へ運ぶMSFスタッフ © MSF
負傷者を救急車内へ運ぶMSFスタッフ © MSF
今回の攻撃を受け、MSFの救急隊員は、クリブイリフの病院で治療を受けていた16歳の少女を、より専門的な医療を受けられるようドニプロの病院へ搬送した。

「ある女性は、ショッピングセンターの1階でセーターを選んでいるときに、爆風によって負傷しました」とMSFの救急隊員であるボリス・ミチャイは話す。

「搬送中は容体が安定しており、酸素投与や点滴など必要な処置をしましたが、麻酔が必要な状態でした。搬送先の病院では、医師たちが額に刺さった破片を取り除くための手術に向けて、緊急に準備を進めました」

止まらない医療への攻撃

一方で、ウクライナでは病院や医療従事者が依然として標的とされており、毎週、時にはほぼ毎日のように攻撃を受けている。

8月22日の朝には、ミコライウ州スニフリウカにある地区病院が無人機による攻撃を受けた。この病院は、結核の検診などを通じて、MSFが長年にわたり支援してきた医療施設だ。幸いにも、医療従事者や患者の負傷者は出なかった。

MSFの報告書『安全に治療できる場所はない(No Safe Place to Heal)』で明らかにされた一連の攻撃は、今なお続いている。MSFは、医療と民間人の保護、そして医療施設や医療従事者の安全はいかなる状況においても確保されるべきだと訴える。

負傷者を手当てするMSFスタッフ=2026年8月21日 © MSF
負傷者を手当てするMSFスタッフ=2026年8月21日 © MSF

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