【動画】ガザの人びとに水を、ガザの人びとに命を──国境なき医師団は訴える
2025年08月29日
パレスチナ・ガザ地区でイスラエル軍によるジェノサイド(集団殺害)が続くなか、住民たちは深刻な水不足に追い込まれている。
先週には南部ハンユニスで国境なき医師団(MSF)の給水トラックに集まった人びとが銃撃を受け、少女1人が重傷を負った。水を求める行為そのものが命懸けになっている状況だ。
現地のMSF活動責任者、ヘレン・オッテンス=パターソンは「水を求めるたびに命が危険にさらされている。こんな事態は許されない」と訴える。
先週には南部ハンユニスで国境なき医師団(MSF)の給水トラックに集まった人びとが銃撃を受け、少女1人が重傷を負った。水を求める行為そのものが命懸けになっている状況だ。
現地のMSF活動責任者、ヘレン・オッテンス=パターソンは「水を求めるたびに命が危険にさらされている。こんな事態は許されない」と訴える。
「給水地点が、殺害現場に」──活動責任者が語る惨状
ハンユニスで8月23日、給水トラックの周りに子どもを含む住民たちが集まっていた時に突然、激しい銃撃が始まりました。銃弾がどこから飛んできたのか、その場ではまったく分からないほどの混乱でした。
水を待っていた少女は胸を撃たれ、救急車でナセル病院へ搬送されました。この病院は、前日にイスラエル軍の攻撃を受けたばかりの場所です。

別の男性も手を負傷しました。群衆の中にいたMSFスタッフ2人を含む他の人びとは、トラックの下に隠れてなんとか助かりました。
命を危険にさらしてまで水を取りに行かなければならない事態など、あってはなりません。私たちはガザで人命が軽視されている現実を繰り返し訴えてきました。
私たちは、ガザの人びとが意図的に水を奪われている状況を公表しました。そして、今回のような出来事が続いています。住民たちは水をすぐに手に入れられず、さらには命まで奪われています。
給水トラックにはっきりと「MSF」のロゴが描かれ、人道援助のための車両であることは誰の目にも明らかでした。にもかかわらず、銃撃は30分以上続き、フロントガラスや給水タンク、タイヤまで被弾していました。

その上、近くにあった避難民のテントも銃弾を受け損傷しています。
イスラエル軍は食料や燃料、医薬品と同じように、水の供給も命に関わる水準まで制限しています。その結果、私たちは「水が足りない」という人為的に作り出された問題が、いかに深刻な健康被害や混乱を引き起こしているかを目の当たりにしています。
今や、イスラエル当局に認められているわずかな水を確保するため、人びとは命の危険にさらされる状況です。

私たちは、給水地点が殺害現場に変わってしまうような危険な状況を見過ごせません。この暴力的な事件を受けて、スタッフと地域住民を守るため、給水活動は急きょ中止せざるを得ませんでした。
ただでさえ限られていた水が、ますます手に入らなくなっているのです。
誰もが安全に水を入手できる環境を整えることは、すべての当事者に求められる最低限の責務です。
現地のMSF活動責任者 ヘレン・オッテンス=パターソン
【動画】なぜ、ガザで水不足が起きているのか?
MSFをはじめとする援助団体は、ガザでの水の供給量を増やすようさまざまな要請をしてきたが、イスラエル当局は物資搬入の阻止などを続けている。
MSFは訴える──
ガザの人びとに水を、ガザの人びとに命を。
MSFは訴える──
ガザの人びとに水を、ガザの人びとに命を。