イスラエル軍がガザで国境なき医師団の整形外科医を拘束、公式に情報を求める

2024年11月01日
治療を行うムハンマド・オベイド医師。2023年11月、ガザ・シファ病院で撮影 © MSF
治療を行うムハンマド・オベイド医師。2023年11月、ガザ・シファ病院で撮影 © MSF

国境なき医師団(MSF)は、10月26日にパレスチナ・ガザ地区北部のカマル・アドワン病院で軍事作戦が行われた際、同病院の医療スタッフ数人とともに、MSFの整形外科医ムハンマド・オベイド医師がイスラエル軍に拘束されたとの確認を受けました。

私たちは、同僚の拘束を非常に憂慮しています。 

病院に避難中に医師として支援

オベイド医師は昨年10月に紛争が激化してから休むことなく働き続け、ガザ地区の複数の病院で医師として支援を提供してきました。オベイド医師の手で、多くの人びとの命が救われています。

私たちが最後にオベイド医師と連絡を取ったのは10月25日の午後です。オベイド医師はカマル・アドワン病院に避難し、さらに医師として支援に携わっていましたが、病院はイスラエル軍に包囲されました。 

多くの人が治療を求め集まったカマル・アドワン病院(2024年10月20日撮影) © MSF
多くの人が治療を求め集まったカマル・アドワン病院(2024年10月20日撮影) © MSF

全ての医療スタッフの保護を

MSFは、オベイド医師の拘束状況、現在の居場所、および彼の心身の健康状態に関する情報を求めるべく、イスラエル当局に公式に要請しています。

人びとを治療するため極めて厳しい状況で働き、恐ろしい暴力に直面しているガザ地区の医療スタッフ、そして同僚全員の安全と保護を、私たちは改めて求めます。 

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