【12月22日】国境なき医師団(MSF)設立50年 「私たちは声を上げる。」

2021年12月22日

いまから50年前の1971年12月22日、国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)はフランス人医師とジャーナリストらによって設立されました。この50年間、MSFは苦境に置かれた人びとに寄り添い、理不尽に命が失われる状況に声を上げ続けてきました。世界ではいまも多くの場所で、紛争や自然災害、感染症の脅威などにさらされながら、必要な医療を受けられない人びとがいます。

MSFの活動を支え、応援してくださる皆さまの思いを胸に、これからも、人種・宗教・信条、政治的な関わりを超えて、差別することなく医療・人道援助を届けてまいります。

国境なき医師団日本
会長 久留宮 隆
事務局長 村田慎二郎
スタッフ一同

国境なき医師団50年の活動 設立50年特設サイト

 MSF日本は設立50年特設サイトを制作し、団体が医療・人道援助とともに「声を上げて」きた活動を動画で表したコンセプト・ムービーや、世界各地で起きている人道危機とMSFの50年の歩みをまとめた沿革、さまざまな立場でMSFに関わってきた人びとの「声」を記した10本のインタビュー記事などをご紹介しました。

設立50年スペシャルイベントを開催しました

マグナム・フォト連携写真展「目撃者の証言」
50年の活動を振り返る写真展をマグナム・フォトと連携して東京・大阪・名古屋で実施し、初日の10月1日には、写真家の大石芳野さんを招いてトークイベントを開催。写真家と緊急援助団体、それぞれが目撃した人道危機、出会った人びととのエピソードや、声を上げる大切さについて語りました。 
© MSF
© MSF
いとうせいこうさんと考える、なぜ人道援助をするの?
11月3日、活動現場を取材した作家でクリエーターのいとうせいこうさんとMSFの海外派遣スタッフが「人道援助」について語るトークイベントをオンラインで生配信しました。
 
© MSF
© MSF
クロストーク プロフェッショナル対談 宮本亞門さん×村田慎二郎
11月18日、演出家の宮本亞門さんとMSF日本事務局長の村田慎二郎が、「プロフェッショナル」の仕事についてライブ対談。異なる分野で活動しながら、共通する思いやリーダーシップについて語り合いました。
 
© MSF
© MSF
「私たちは声を上げる。」別所哲也さん、LiLiCoさんと読むメッセージ

国境なき医師団より皆さまへ

国境なき医師団は、この50年、さまざまなジレンマに直面しながら

人種や宗教、政治的な関わりを超え
人道危機に直面する人びとに寄り添い、医療・人道援助を届けてきました。
 
目撃した窮状にある人びとの姿や、非人道的な状況を証言し、
現状を変えるために声を上げられるのは
民間の皆さまからの寄付によって活動が支えられ
いかなる権力の影響も受けない独立性があるからです。
 
これからも、人道的な行為に境界はないという思いを皆さまと共有し
一人でも多くの方が、私たちと共に声を上げ
応援してくださることを願っています。

この記事のタグ

関連記事

活動ニュースを選ぶ