【トークイベント報告】「クロストーク プロフェッショナル対談」演出家 宮本亞門さんと語る

2021年11月23日掲載

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国境なき医師団(MSF)は設立50年を迎え、人道援助や人道危機を国際社会に伝える「証言活動」について考えるきっかけとなるよう、さまざまな分野で活躍するゲストをお招きしてトークイベントを実施しています。

11月18日は演出家の宮本亞門さんと、国境なき医師団日本事務局長の村田慎二郎が、演出家、人道援助団体、それぞれ異なる分野のプロフェッショナルとして、共通する想いやリーダーシップ、これからの夢やゴールについて話をしました。

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「(設立50年の動画にある)『現状を変えられると私たちは信じて。』はいい言葉ですね」と宮本さん。「演劇が面白いのは、誰一人否定しないこと。その人の人生に何が起きたのかを考え、人間が人間を探る。そこにのめりこんでいって、演劇という道具を使わせてもらっている。もっと人を信じたい、人と語り合いたい、何とか人が幸せにならないか、理想を抱き続け、悩みつつも楽しんでいる」と、演劇への思いを語りました。

さらに、「これから大切なのは『エンパシー(共感)』。相手側の立場に立って、共感する。ただ同情するのではなく、いろいろな設定や状況を見て、相手がなぜそう考えるのかを自分でも高めていく。本当に弱者の立場に立って考えられることができるかが問われている時期に来ている」と話しました。

今後の目標について、村田は「日本でもおかげさまで、国境なき医師団という名前は知られるようになってきているが、活動資金の9割は民間からの寄付に支えられている組織であることや、医師や看護師だけでなく非医療の人たちにもたくさん貢献できる仕事があることは、まだあまり知られていない。また、政治が大事なのはもちろんだが、その政治に影響を与えうる、メディアと一般の人たちの声も大事で、「声を上げる」ことを通じて人道援助という活動に対する支持を日本の社会の中でもっと広げていきたい」と話しました。

トークイベントの録画は以下より視聴できます。ぜひご覧ください。(再生時間:約60分)

  • 登壇者プロフィール:宮本 亞門氏(演出家)開く

    演出家。1958年1月4日、東京・銀座生まれ。2004年には東洋人初の演出家としてオンブロードウェイにて「太平洋序曲」を上演し、同作はトニー賞4部門にノミネート。ミュージカル、ストレートプレイ、オペラ、歌舞伎などジャンルを問わず幅広く作品を手掛ける。2020年、コロナ禍で「上を向いて歩こう」プロジェクトを立ち上げた。2022年には、映画「ベストキッド」をミュージカル化した「カラテキッド」をセントルイスで開け、そのあとオンブロードウェーを目指す予定。近著「上を向いて生きる」(幻冬舎)

  • 登壇者プロフィール:村田 慎二郎(国境なき医師団 日本 事務局長)開く

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    現地の医療活動を支えるロジスティシャンや事務職であるアドミニストレーターとして活動後、2012年に派遣国の全プロジェクトを指揮する「活動責任者」に日本人で初めて任命される。延べ10年以上を活動地で過ごし、シリア、南スーダン、イエメンなどの紛争地で援助活動に関する国レベルでの交渉などに従事。
    ハーバード・ケネディスクールMPA。2020年8月より現職。