【動画】「妻も子も亡くなった」エチオピア少数民族地域で、感染症と飢餓が広がる

2023年04月14日

「妻2人と5人の子が亡くなった……あの病気のせいです」。そう語るのはムルシ族のクムフリ・ダタさん。

エチオピア南部、10以上の少数民族が散在するオモ川下流域には、7000人ほどのムルシの人びとも暮らしている。昨年、ここで通常より多くの死者が出ているという警告を国境なき医師団(MSF)は受け取った。現地へ向かったMSFチームが目にしたのは、医療を全く受けたことがないこのコミュニティで、「カラアザール」と呼ばれる感染症と栄養失調がまん延する状況だった。

カラアザール(または内臓リーシュマニア症)は、サシチョウバエという小さな虫に刺されることで、リーシュマニア寄生虫に感染し引き起こされる病気。「顧みられない熱帯病」の一つで、治療しなければ高い確率で死に至るため、一刻も早い対応が必要となる。

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