またも奪われた民間人の命──ロシアによる新たなドローン攻撃で多数の死傷者:ウクライナ東部

2026年10月27日
患者に対応する国境なき医師団(MSF)のスタッフ=2026年10月24日 © MSF
患者に対応する国境なき医師団(MSF)のスタッフ=2026年10月24日 © MSF

10月24日午後6時ごろ、ウクライナ東部ドニプロペトロウシク州シネリニコベで、ロシア軍のドローンが民間インフラを攻撃した。現場は前線から約80キロ離れた、住宅やカフェ、商店などが立ち並ぶ地域で、国境なき医師団(MSF)が支援する病院からわずか1キロ足らずの場所だった。

ウクライナ当局によると、この攻撃で4人が死亡、13人以上が負傷した。病院は多数の負傷者を受け入れ、緊急対応にあたった。

次々と運び込まれる負傷者

「ドローンの音が聞こえ、その直後、大きな爆発音がしました」と、MSFの麻酔科医カリーナ・イワノワは当時を振り返る。

「手足や腹部、胸部、頭部に爆発によるけがを負った患者が、次々と運ばれてきました。やけどを負っている人もいました。中には出血がひどく、緊急手術が必要な患者もいました」

ある患者は、『コーヒーを飲みに外へ出ただけなのに、重傷を負って病院に運ばれることになってしまった』と話していました。

カリーナ・イワノワ MSF麻酔科医

攻撃を受けたウクライナ東部ドニプロペトロウシク州シネリニコベの街=2026年10月24日 © MSF
攻撃を受けたウクライナ東部ドニプロペトロウシク州シネリニコベの街=2026年10月24日 © MSF
患者に対応するMSFスタッフら=2026年10月24日 © MSF
患者に対応するMSFスタッフら=2026年10月24日 © MSF
現地の医療スタッフは、MSFの麻酔科医や救急隊員とともに、重傷者4人を含む15人の治療にあたった。さらにMSFは、50歳と20歳の女性患者を、専門的な手術のため救急車で州都ドニプロの病院へ搬送した。 
 
また、11歳の子どもをはじめ、急性ストレス反応が見られた患者には、現地の心理士が心のケアを行った。

ロシア軍による度重なる攻撃により、首都キーウや前線に近い地域だけでなく、前線から数百キロ離れたウクライナ中部や西部でも、民間人が命を奪われ、負傷している。

MSFは民間インフラへの攻撃を強く非難する。これは、人びとに対する戦争であり、標的となっているのは日々の暮らしを送ろうとする民間人だ。

この記事のタグ

関連記事

活動ニュースを選ぶ